昔はホームページを作りたいというと、ホームページ作成用のソフトを購入してホームページを構成するタグを覚えて、タグを装飾するCSSも覚えてと、やらなければいけないことや覚えなければいけない事が多すぎて最初からやろうという気持ちが萎えてしまう方が多かったと思います。私はこのホームページを作るという事に興味を持った時はとてもワクワクしてその煩わしささえも楽しかった事を覚えています。
このホームページを作成するという仕事につく人であれば当然今でもHTML、CSSの知識は必須ですが、最近では1からそれらの知識を完璧に理解する必要もなく、専用のソフトウェアを購入する事もなく、簡単にWEBサイトを立ち上げる事が出来るようになりました。
その例で一番といっていいほど有名なのがWordPressだと思います。このWordPressは、ご自身のドメインとサーバー(レンタルサーバー)に契約をして、設定して公開する場所にWordPressをアップロードしてアクセスして指示に従うだけでWEBサイトを立ち上げる事が出来ますので、さきほどのHTMLやCSSの知識はあまり要りません。
ただし、自分の好みに合わせてWEBサイトのデザインを変更したり、表示したいものを変えるなど「オリジナリティを出したい!」「自分でカスタマイズしたい」といった場合は、全くの知識がない状態で作成するのは難しいですし、多少なりとも専門の知識を勉強する必要があります。
例えばデザインをカスタマイズしたい場合はHTMLとCSS、そもそものプログラムをカスタマイズしたい場合はPHPの知識が必要だったりします。
WordPressを使い始めて勉強してみたい方はいきなりドメインを取得してサーバー契約をして本番環境に立ち上げる事が不安だったり、あるいは少しWordPressの知識を持っている方でも「カスタマイズを試したい」と思っている方はWordPressをパソコンの中で一度色々試してから本番に導入したいと思われる方も多くいると思います。
でも、WordPressをはじめとするPHPで構成されたものは、通常PHPを動かすことができる環境がなければ動かすことはできません。
では、そのような時はどうすればいいでしょうか?
実は通常のパソコンであっても、WordPressを立ち上げて試す方法が複数あります。これから勉強したい方やカスタマイズを試したい方は、その環境を構築する事によって、簡単に開発環境(知識を習得できる環境)手に入れる事が可能です。
そこで今回はPHPを動かせる環境とそこに簡単にWordPressを立ち上げる方法をご紹介したいと思います。
前回非常に簡単にですが、Xamppをインストールする方法をご紹介しましたが、設定方法がかなり複雑に変わっていましたので再度紹介します。
Xamppのインストール
Xamppのダウンロードとインストール
まずは本家サイトからダウンロードします。
https://www.apachefriends.org/jp/index.html
ダウンロードしたものをクリックして指示に従ってインストールしてください。
指示に従って進んでいくと、インストール後にコントロールパネルを開くかと聞かれますので、開くにチェックを入れて次に行くと下の画像のようなコントロールパネルが開きますので、赤丸で囲ったapacche、mysqlの「start」を押します。
これでXamppのインストールは完了で、PHPを動かせる環境になりました。
Xamppでのmysqlのパスワードを設定
mysqlはサーバーのデータベースでWordPressのインストールの際に必ず必要となります。説明すると長くなりますので割愛します。知らない方はあまり深く考えずに手順を進めて見ましょう。
Xamppでのmysqlのパスワードを設定
環境変数にPathを通す
windowsでmysqlを動かすためには環境変数にPathを通す必要があります。
windowsキー+Rを押します。
名前にsysdm.cplと打ちOKを押します。
システムプロパティ->詳細設定->環境変数と進みます。
新規ボタンを押して下図のように打ちましょう。
これで環境変数にPathを通す事が出来ました。
コマンドプロンプトでパスワードを設定
コントロールパネルの赤丸で囲った部分をクリックしてコマンドプロンプトを立ち上げます。
mysqladmin -u root password
[New password: ]******** (自分の設定したいパスワード)
[Confirm new password: ]******** (もう一度パスワードを入力)
と打ちENTERを押すと上記のように聞かれますので、ご自身で任意のパスワードを設定してください。
テキストエディタで編集
次にC:\xampp\phpMyAdminをエクスプローラーで開いてconfig.inc.phpをテキストエディタで開きます。
赤丸の部分を以下の画像のように書き換えます。その際先ほど変更したパスワードを入力し保存します。
これでmysqlのパスワードを設定する事が出来ました。
WordPressをインストールする
かなり複雑で難しいですが、ここまで来たらもうすぐです。次にようやくWordpressをインストールする作業となりますが、xamppには「bitnami」というモジュールが用意されています。今回はこちらを利用してみます。
ブラウザで
http://localhost/dashboard/
にアクセスしてみましょう。
上記のような画面が表示されますので、一番下のWordpressのマークをクリックします。すると「bitnami」のダウンロード画面が表示されますので、下図の赤丸の部分をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードされたものをクリックしてインストーラーを立ち上げます。
ここでログイン名、ユーザー名、メールアドレス、mysqlパスワード、WordPress用のパスワードを入力します。
サイトのタイトルを決めて入力します。
メールで情報などのお知らせがいらなければチェックをせずにnextで進みます。
こちらも今は必要ないのでチェックを外して進みます。
しばらくするとインストールが完了します。
これで「bitnami」のWordPressのインストールが完了し、WordPressが使用できるようになりました。
確認のために
http://localhost/wordpress/
をブラウザで見てみましょう。
デフォルトのテンプレートでWordPressが動いているのが確認できると思います。
もちろん管理画面へのログインもできます。
http://localhost/wordpress/wp-admin
上記のURLをブラウザで入力して移動します。
こちらで「bitnami」をインストールした際のログイン名、パスワードを入力すると管理画面にログインできるのが確認できると思います。
以上でローカルでのワードプレスのインストールは完了です。
かなり手順は複雑だと思いますが、順序を追って作業すれば、それほど難しくはないと思います。もしできないなどあれば設定など見直しをしてみてください。
まとめ
今回説明した手順でパソコンの中でプログラムを動かしたり、WordPressをインストールする事が可能になります。
とっかかりは複雑ですが、一度設定をしてしまえば、この環境で色々試してワードプレスを思うがままにカスタマイズを試してみる事で勉強する事が可能になると思いますので是非活用してみてください!
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