Webライティング初心者の方がまず押さえておくべきWebライティングの定義と基本的な書き方のコツ、SEO対策の基本について解説していきます。
Webライティング=コピーライティング+SEOライティング
Webライティングに明確な定義というものは存在しません。Webライティングという技術ができてまだ新しく、Web関係の他の技術とともに変化を続けており、成長途中であるため、はっきりとした定義がまだありません。
ただし、Webライティングとは、コピーライティングとSEOライティングを組み合わせたものだということは言えそうです。
例えば、あなたがWeb上で何かのサービスを紹介するために記事を作成すれば、それはWebライティングです。しかし、この時注意しなければならないのは、あなたは2つの対象に評価されるように書かなければならないということです。
2つの対象とは、「ユーザー」と「検索エンジン」です。
ユーザー対象はコピーライティング
あなたの記事を実際に読み、共感し、サービスを購入しようと考えるのはユーザーです。つまり、ユーザーに対して有益で読みやすいオリジナルの記事を作ることが、最も重要だと言えます。
画像をユーザーに見やすいように配置したり、余計なリンクを除去することも、ユーザーの離脱率を下げることに繋がります。こういったユーザー目線で書くライティングを総称してコピーライティングと言います。
検索エンジン対象はSEOライティング
検索エンジンに評価され上位表示されなければ、ユーザーはあなたの書いた記事にたどり着きません。そこで必要となるのがSEOライティングです。
しかし、SEOライティングで評価される項目は200以上もあり、24時間以内に評価基準が少しずつ変化します。これらの項目に対して全て完璧に対応することは実質不可能です。
しかし、検索エンジンが最も評価するポイントというのが5つあります。
5つのポイント
- ユーザーにとって必要な、価値を持った記事であること
- コピペなどではなく、オリジナルの記事であること(重複ページはアウトです)
- キーワードが記事内で適切に使われており、文章がまとまっていること
- タイトルや見出しを使って、記事自体がきれいにまとめてあること
- サイト内のリンクが適切に配置されていること
以上の5つがSEOライティングの基本であり、最も大切なことです。
そして、すべてのポイントがユーザーを対象としていることに気づくでしょう。それは、検索エンジンはユーザーファーストで評価を行っているからです。
つまり、Webライティングの中にコピーライティングとSEOライティングが存在し、その2つが重複するポイントこそ、最も大切な部分であるということです。そこさえ押さえれば、Webライティングの技術は初心者であっても一気に向上します。
なお、記事の内容がオリジナルであることは、Webライティングの技術以前の問題であることは言うまでもありません。
Webライティングの基本的な書き方のコツ5選
それでは、Webライティングの基本的な書き方のコツを解説していきましょう。
見やすく、分かりやすく、シンプルに
ユーザーに最も評価される点は「どんなことを書いているか」ではありません。もちろんそれもとても重要ですが、それ以上に「見やすい、分かりやすい、シンプル」な記事が評価されます。ページを訪れたユーザーはだいたい3秒以内にそのページを評価します。
つまり、「読む」のではなく、その前に「見る」のです。
ですから、ページのトップに一瞬でどのような記事かわかる画像や、タイトルを配置する必要があります。この時、タイトルや見出しにキーワードを入れることを意識しましょう。
また、ページの文章をタイトルや見出しで区切って、全体をまとめていくことが大切です。タイトルの長さは32文字以内が推奨されています。
起承転結はいらない
文章を書くのに起承転結が大切だとよく言われていますが、Webライティングには必要ありません。起承転結で文章を書いてしまうと、最初の3秒以内に読めるのは冒頭部分の「起」だけだからです。それだけでどんな記事かを推測することは基本的に不可能です。
そこでオススメする2つのタイプのライティング方法があります。
- SDS法:summary(要約), detail(詳細), summary(要約)の略
- PREP法:point(要約), reason(理由), example(具体例), point(要約)
どちらの方法も、記事の最初と最後に結果を書き、その詳細な情報を中心に据えるという書き方です。記事自体の長さは2,000文字~3,000文字を意識して書くようにしましょう。
文章を短く、分かりやすく、改行する
1つの文章が長すぎると、それを理解するために脳のエネルギーを消費します。それがストレスとなり、ユーザーが無意識にページから離脱してしまいます。1つの文章はなるべく簡潔にしましょう。
また、文章が長いと見た目にもストレスになるので、改行を行いましょう。5~6行程度書いたら改行を行うのが基本です。
テクニックの1つとして、「箇条書き」を使うと良いでしょう。
箇条書きであれば、短い文章が整然と並ぶので、読み手からも見やすいです。
そして「漢字」が多すぎるようなら、あえてひらがなやカタカナに変更するのも1つのテクニックです。
例えば「簡単」→「カンタン」のように変更すると、読みやすく、記事自体にポップな印象を与えることができます。
語尾と接続詞に気を付ける
語尾に関しては、「ですます調」を基本的に使うようにしましょう。対象ユーザーが普段使う口調で書くのが理想的です。しかし、連続して「~です。~です。~です。」といった文章は避けましょう。同じ語尾が続くとそれだけで人は飽きてしまいます。
ですます調の他に、「でしょう」「ましょう」「かもしれません」「いけません」「~ね」などを入れていけば、それだけで効果的なWebライティングとなりますよ。
接続詞に関しては、同じ意味の接続詞を最低2つは覚えておきましょう。例えば、「しかし」と「ですが」などです。これらの接続詞が連続して使われるタイミングは、非常の多いですよ。
ページレイアウトは見やすさを徹底する
ページレイアウトについては、見やすく分かりやすくを徹底しましょう。画像は1,000文字~1,500文字につき1つ程度入れるのが理想的です。画像の配置は右寄せ、中央、左寄せをランダムに入れると脳を刺激するので効果的と言われています。
また、商品を紹介するページなどでは、関係のないリンクやウィジェットは最低限に抑えましょう。たくさんリンクがあると目にうるさいですし、クリックしてページから離脱してしまう可能性もあるので注意しましょう。
以上、Webライティングは、基本的な書き方のコツさえ押さえておけば、初心者でもある程度の記事が書けるようになります。そして、継続することで技術は自然と向上するでしょう。今回ご紹介した内容を踏まえて、ぜひチャレンジしてみてください!
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