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【SEO担当者必見】Google提供のPageSpeedInsightと構造化データマークアップ支援ツール

SEO対策ってなにやるの?と聞かれれば基本的には下記のように

  • キーワード戦略
  • 被リンク対策
  • metaデータの調整

などの対策をすること。と答えますよね。
ですが、ひとえにSEO対策といってもその種類はさまざま。
いろいろな角度からのアプローチが存在することを知っていましたか?

webサイトの「URL」に関するSEO対策を例にあげれば

  • 「http://www.sample.com」と「http://sample.com」はアクセス先は同じwebサイトでも別々のドメインとしてGoogleに認識されてしまうため、「www」のあり・なしを統一する。
  • ページの親子階層を正しく伝えるために「http://sample.com/parent/child/」のようにURLを階層化する。

などがあります。今回は割愛しますが、URLに関するSEO対策だけでも他にもいくつか存在します。

このように「title/description」「キーワード」「URL」「パンくずリスト」など、webサイトを構成するどの要素に焦点を当てるかで、SEO対策の手法はどんどん広がりを持ちます。

究極をいってしまえば、Googleの掲げる10の事実である

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

にある通り、ユーザーの利便性の為にwebサイトを改善するということが、そのままSEO対策につながっていきます。

今回はそんな数あるSEO対策の中でも、Googleの提供している2つのツールを用いたSEO対策を紹介します。

Googleが提供するツールの利用をオススメする理由

Googleのサイト評価のアルゴリズムは完全にブラックボックス化されており、Googleの関係者が「〇〇をすることで絶対にSEOで良い効果がでる!」と明言することはありません。

しかし、Googleが開発コストをかけ、「これらのツールでみんなのwebサイトを改善してね」と無料でツールを提供しているといういうことは、少なくともそれらのツールで扱う内容をユーザービリティの改善で重要視していると考えることができます。

それを踏まえれば、Googleが提供しているツールを無視しておくのはもったいない気がしますよね。

そこで今回はSEO担当者に特に使いこなせるようにしておいて欲しい

  • PageSpeed Insights
  • 構造化データマークアップ支援ツール

という2つのツールを紹介します。

PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsはその名の通り、webサイトの表示速度を計測できるツールです。

表示速度とユーザー行動の関係性については「読み込みに3秒以上かかると、40%のユーザーがwebサイトを表示することを諦めてしまう」と言われているくらいです。

Googleの掲げる10の事実のひとつに

遅いより速いほうがいい。

とあるため、やはりGoogleも表示速度を意識していることがわかります。

ただ表示速度の遅さに関してはSEO対策以前の問題です。大きなチャンスを逃さないためにも、すぐに改善しておきたいですね。

使い方

PageSpeed Insightsへアクセスします。

計測したいwebサイトのURLを入力して、「分析」をクリックするだけでかんたんに計測を開始してくれます。

主に以下の4つのポイントについて評価が行われます。

  • サーバーの通信速度
  • キャッシュの有効期限の設定
  • ファイルサイズ
  • ファーストビューの表示スピード

サーバーの通信速度を測るので、もちろんネットがつながる環境でないと計測はできません。またパソコン内の仮想サーバーで動かしているwebサイトも同様に計測はできませんので注意してください。

計測が終わると表示速度を100点満点で点数化して表示し、点数が低かった場合はどんな点を改善する必要があるのかも教えてくれます。

改善点の説明

計測結果でよくある改善点の解説をしていきます。

画像を最適化する

表示速度が遅くなる原因でもっとも多いものがこれです。包含しているコンテンツ幅の最大値を超えるサイズの画像があるとこの警告が出ます。

例:1200pxのコンテナのなかで横幅4000pxの画像を表示している

ブラウザのキャッシュを活用する

キャッシュの有効期限を設定することで、ユーザーが次回アクセスした際にキャッシュに保存されたデータを活用でき、サーバーとの通信回数を減らすことができます。

スクロールせずに見えるコンテンツのレンダリングをブロックしているJavaScript/CSS を排除する

ややこしい文章ですね。

要するに「ファーストビュー(最初に見える部分)の見た目に必要なcssやjavascriptだけ優先して<head>の上のほうに書いてね」という意味です。

フッターでしか使用していないcssやjavascriptなどが<head>内にたくさん記述してあると、ファーストビューに必要なソースの読み込みが後回しになります。(上から順にソースを読み込むため)

そうして、ファーストビューで表示するソースの読み込みを待機させることになった時間が、そのまま表示速度の遅れにつながってしまいます。

html・css・javascriptを縮小する

html・css・javascriptなどのファイルが該当します。どのエラーでも改善方法は同じで、ソースコードの改行をなくしたり、余分な半角スペースを削ったりなどファイルサイズを圧縮することで解消できます。

構造化データマークアップ支援ツール

このツールもその名の通り構造化データを簡単にマークアップできるツールなのですが、そもそも「構造化データ」ってなんだ?と思っている方も多いはず。
使い方を説明する前に「構造化データ」について一度おさらいしましょう。

構造化データとは?

構造化データとはGoogleのクローラー(webサイトを回遊するロボット)に対してページ内のhtmlがそれぞれどんな意味を持つのかを説明するためのデータです。
規定の方法でマークアップをすることでhtmlに意味づけをすることができ、それらの情報をクローラーが読み取ることでwebページの情報をより正確に認識してくれるようになります。

Google Search works hard to understand the content of a page. You can help us by providing explicit clues about the meaning of a page to Google by including structured data on the page. Structured data is a standardized format for providing information about a page and classifying the page content

https://developers.google.com/search/docs/guides/intro-structured-dataより引用

構造化マークアップを行いGoogleがそれを正しく認識することで、以下のようなリッチな検索結果を表示できることがあります。

構造化データ:レシピの例

構造化データ:ニュースの例

構造化データの付け方

構造化データマークアップ支援ツールのページへアクセスします。

構造化データマークアップをしたいwebページのURLを入力し、そのwebページが大まかにどんな情報を説明しているページなのかデータタイプを選択します。選択ができたら「タグ付けを開始」をクリックします。

対象となるwebページが表示されるので、webページ内の各項目をドラッグで選択します。
選択すると自動でメニューが現れるので、その項目が具体的に何のデータであるかを選択します。
画像では会社名を選択しているので「名前」を選択します。
この作業をwebページのタグ付けできる情報の分だけ行います。

それぞれの項目にタグ付けできたら「HTMLを作成」をクリックします。

構造化データマークアップ用のソースコードが生成されます。「microdata」と「JSON-LD」による記法がありますが、今回は記述がスマートな「JSON-LD」を選択します。生成されたコードをタグ内にコピペしてサーバーにアップロードして完了です。

構造化データは情報サイトが英語であることが多いため設定が難しく感じられますが、構造化データマークアップ支援ツールを使うことで感覚的に構造化データを付与することができます。

定期的にチェックしてメンテナンスをしよう

これらのツールも一度使用して対応したらそれきりでOKというわけではなく、定期的にメンテナンスしていく必要があります。
デザインの一部が変わったり、ソースコードを改変したりすることでwebサイトの表示速度に影響でることがあります。webサイト内の情報が大きく変化した時はその都度チェックしてみるといいですね。
構造化データに関しても、日々新しい情報が更新されますし、一年前にはなかった仕様が加わるといったことは頻繁にあるので、常にアンテナを立てておく必要があります。
普段色々なSEO対策に追われる担当者にとって、webサイトをメンテナンスし続けるというのは大変な作業ですが、ユーザーのため、Googleのロボットにわかりやすくするために行ったことは無駄にはなりません。きっとGoogleから評価されるはずです!検索順位という結果をモチベーションに頑張りましょう。

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