運用のコツ/考え方

ホームページの目的をはっきりさせる

ホームページをビジネスで運用しているなら、もちろんそのホームページの目的ははっきりしていますよね?

例えば複合機を入れるのは資料作りの効率アップが目的、パソコンを導入するのは作業効率アップが目的、などなど。ビジネスにおいて何かを検討・導入する際には必ず目的と結果が求められるはずです。
効率があがらないのにお金をかけますか?利益にならないのに投資しますか?しませんよね?
ではどうして多くの会社さんがお金と時間をかけてホームページを作っているのに、その目的がはっきりしていないのでしょうか?

それは、目的を持つことの重要性を伝えきれていない私たち制作会社にも問題がありますし、ほとんどの方々がホームページで何か成果を得たという体験ができていないからではないでしょうか?

今日は、懺悔の意味も含めまして目的を持ってホームページを作ること、運用することの大切さをお伝えします。

ホームページの目的って何?

ホームページの目的

ホームページの目的は業種やサービス内容によって様々です。目的を決めずに作って公開し、あとは好きなように勝手に見といてね!では何の役にも立ちません。
会社概要代わり、名刺代わりという目的のサイトであればそれで問題ないかもしれませんが、それではおもしろくないですよね。
ではホームページの目的にはどういったものがあるのか、いくつか紹介します。

  • サービスに対するお問い合わせを受ける
  • 資料請求をしてもらう
  • 求人の募集
  • 商品の販売
  • 自社サービスの紹介
  • 会社の紹介
  • 広告・マーケティングツールの役割
  • 実店舗への誘導
  • 情報発信
  • 企画・イベント

やはりその会社さんやサービス内容によって様々ですね。
ここで大切なのは、その目的が何か?ではなく、目的がはっきりしているか?です。
さらに、ホームページは万能薬ではないので、目的は1つ、多くても2つくらいにしておかなければいけません。
なんでもかんでも達成しようとすると中途半端になりがちで結局どれも達成できなくなります。

ホームページの目的はどうやって考える?

目的を考えるときは、あなたの会社がホームページを使ってどうしたいか?何がしたいか?をまず考えてください。
最初は「ホームページでやることを考える」ということをあまり意識せずに、会社としての目標や悩みなどを挙げれるだけ挙げるとよいと思います。
そこからホームページでやりたいこを絞り込んでいってください。先ほども述べましたが、欲張らずに目的は1つ、多くても2つくらいに絞ってください。もちろんこの作業は制作会社も一緒に考えてくれると思います(i-Styleでは一緒に考えます)ので相談してみるとよいと思います。

本来は目的の他にも考えなければいけないことがあります。それについては「ホームページをリニューアルする際に最も重要な5つのポイント」を読んでください。

どうしてホームページの目的がはっきりしていないとだめなのか?

目的がはっきりしていないとユーザーが迷う

ホームページを作る側に、はっきりとした目的がないと訪問者(ユーザー)は迷います。
自分が求めている情報を探して見るかもしれませんが、それ以上のことは望めないと思います。
「それ以上のこと」とは、例えば商品を購入してくれたり、お問い合わせをしてくれたりなどの行動です。つまりあなたの会社の利益につながる行動を訪問者(ユーザー)がとってくれないということです。

ですが、目的がはっきりしていれば、ホームページのデザインや構成によって訪問者(ユーザー)を誘導することができるのです!

成果が判断できない

あなたは、お金と時間をかけたホームページがどんな成果をあげているかどうやって判断しますか?アクセス数?問い合わせのあった数?商品の売り上げ?
何で判断しますか?

答えは「判断する材料は目的によって違う!」です。
例えば「商品の売り上げを上げる!」という目的で作ったサイトであれば、商品の売り上げが上がれば成果があったと判断できます。
ただし、「商品の売り上げを上げる!」という目的で作ったサイトにもかかわらず、たとえものすごい数のお問い合わせがあっても成果があったとは言えません。

このように「目的」がないと、そもそも「成果」があったかどうかの判断すらできません。
成果があるのかないのか判断できないということは結果がないのと同じです。ビジネスでは問題外だと思います。お金と時間を使ってまで何のために作ったの?ということになります。

目的がないとホームページは作れない

ホームページの作成にはクライアントの担当者、ディレクター、デザイナー、プログラマーなど、いろいろな人が携わることが多いです。
いろいろな考えの人が集まって話をしたり、作業したりします。そんな中で共通の認識をもって進めるというのはなかなか難しいことです。ですが、意見が分かれたり、何か迷ったりした時に「目的」をしっかり認識しておけば迷うことはなくなります。
極端な例ではありますが、「お問い合わせをメールでしてもらいたい」という目的のサイトがあったとします。
あなたならメールのボタンの設置場所や色は下の図のAかBのどちらにしますか?

答えは「A」です。ボタンの位置、大きさで意見が分かれた時や迷った時、「お問い合わせをメールでしてもらいたい」という目的を思い出せば簡単ですよね。お問い合わせしてもらうためには、そこに訪問者(ユーザー)を誘導しなければなりません。自然に誘導するためにはお問い合わせへのボタンが目立つところで、すぐにお問い合わせボタンとわかるデザイン、配置にしなければなりません。
目的があり、しっかりと認識していれば迷った時などに思いだして目的を達成するための選択ができるようになります。さきほどもいいましたが制作に携わる人たち全員が目的を理解して共有する必要があります。

目的を決めずに制作に入ると必ずと言っていいほど失敗します。

まとめ

  • ホームページの目的をはっきり決める
  • 目的がはっきりしていないとユーザーが迷う
  • 目的がはっきりしていないと成果が判断できない
  • そもそも目的がないとホームページは作れない

ホームページにも何かの役割(目的)をあたえてあげてください。そして携わる方々全員がその目的を認識して共有しながらホームページの制作や更新、運用を行っていってください。
目的がないと成果が見えない。成果が見えないとどれだけ貢献しているかがわからない。そんなものにお金をかけていてはダメです。
もし、目的のないホームページを運用しているのでしたら、この機会に見つめなおしてください。ホームページは使いようによっては、あなたの会社の立派な武器のひとつになりますよ!

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