Macユーザーの場合、デフォルト搭載のツールでPDFの編集が行えます。しかし、Windowsユーザーの場合はPDFを編集するには専用のソフトをダウンロードする必要があります。
ここでは、Windowsユーザーはもちろん、デフォルトのツールでPDF編集ができるMacユーザーにも便利なおススメPDF編集ツールをご紹介します。
おススメPDF編集ツール5選
PDFelement 6 Pro
引用元:Wondershare Software (H.K.) Co., Ltd.
Macユーザーでも、Windowsユーザーでも、現在最もおススメなPDF編集ツールはPDFelement 6 Proです。
テキストを追加したいときは、その部分をクリックして書き込むだけというシンプルで効率的な書き込み機能です。文字のフォントや色の調整などもできます。
また、このツールには注釈機能やコメント機能があり、その文書を使って誰かとやり取りするときにとても効率的になっています。
さらには、ページの追加や透かしなどもでき、もはやPDFの「編集」というよりも、PDFファイルを使ったきれいな文書ファイルの「作成」ソフトとなっています。
一般的な無料ツールではこれほどのファイルは現状作成不可能でしょう。
また、セキュリティ面に関しても、PDF自体にパスワードを付けることができるので、機密事項を載せたPDFが流出してしまっても、簡単には開封できないようにすることも可能です。
かなり高度に設計されたPDF編集ツールなので、当然有料です。
永久ライセンスで1万円程度しますが、1万円の価値は十分にあります。
さらに、実はこのツールは無料で14日間使えます。
もし、直近でPDF編集が必要なら一旦これを14日間試してみることをおすすめします。
このツールはWindowsにもMacにも対応していますので、全ユーザーに対し、このツールが最もおススメのPDF編集ツールといえます。
PDF-XChange Viewer
引用元:Tracker Software Products Ltd.
このツールはWindowsのみ対応しています。
海外製のPDF編集ツールなのですが、日本語対応も完璧にしてあるので日本人でも簡単に使えます。また、基本的にこのツールは無料です。
一部の機能は有料なので注意が必要ですが、たいていの場合、無料の機能だけで十分です。
打ち消し線、文字入れ、ハイライト、下線、吹出しも付けられ、スクリーンショットも撮影でき、さらにPDF内の文章自体に文字を追加することもできます。
タブごとに複数のPDFファイルを同時に開くこともできて、とても便利です。
機密文書のパスワード設定ももちろん可能です。
「PDFelement 6 Proは有料だから取り入れられない」というWindowsユーザーにおすすめです。
かんたんPDF EDIT
こちらもWindowsのみ対応しています。
このツールはPDFファイルに画像や文字を入れることだけに特化した非常に使いやすいソフトです。複雑な機能など必要なく、ただファイルに文字の追加や画像の追加がしたいだけという方にはとてもおすすめです。
また、初心者にとってはこれが最も使いやすいでしょう。入力するテキストのフォントやサイズ、色や字詰めなどもできますので使いやすく、基本的な機能がしっかりしています。
そしてなんといっても、このツールの素晴らしいところは完全無料であるところです。
簡単にPDFファイルを編集したいだけなら、このツールはとても使い勝手がよいです。
Mac製品にデフォルトで入っている機能のWindows版と考えるとよいでしょう。
Foxit J-Reader 8
このツールもWindows専用のツールです。
また、こちらも完全無料で扱えるPDF編集ツールとなっています。
先ほどの「かんたんPDF Edit」と真逆の存在で、かなり複雑な作業が可能になっている点がこのツールの特徴です。
文書の追加もちろん、基本的な機能のほかに、スタンプを作成してPDFに押すといったこともできます。また、手書きの署名を記すこともでき、一気に「ビジネスライク」なPDFファイルができあがります。
さらに、このツールはさまざまなファイルをPDFファイルに変換する機能を備えており、スキャナーで読み取った文章すらPDFファイルに変換できます。
そして、空白のページを作成し、最初から完全にPDFファイルとして存在する文書ファイルを作成することもできます。
さまざまなファイルをPDFに変換できる機能を持っているため、Adobe Acrobat Readerなどの読み取り専用ソフトも必要ありません。
PDFに関するさまざまなことをこれ一つで解決できてしまいます。
ビジネスシーンで誰かとのやり取りはもちろん、一つ上の文書を作りたいという方で「無料がいい」という方には、このツールがおススメです。
Skim
このツールはMac専用のツールです。
PDFelement 6 Proの紹介中にも述べましたが、PDFファイルを利用して誰かとやり取りするときに最も役立つ機能は「注釈」と「コメント」です。
このツールは注釈とコメントの機能を備えており、さらにトリミングなども行えるので、Macユーザーにとっては、デフォルトで使える機能に加えて、PDF編集でたいていのことができるようになります。
またこのツールも無料ですので、Macユーザーなら迷わず入れるべきツールです。
PDFを編集できればビジネスがもっと楽に
今やPDFは、世界共通で利用されるファイルです。ビジネスに限らずですが、PDFを編集できるとさまざまなパソコン上の作業が非常に効率的になります。
文章をまとめたレポートやeBook、画像も載せることができますし、添付ファイルとしてメールなどで送信することができるので、逐一書類を送る必要がある仕事などにはどんどんPDFが取り入れられています。
例えば確定申告なども、自宅でファイルを作成し、それをオンラインで送ることで、税務署に行く必要すらありません。
このように、PDFにはさまざまな用途があり、これを使いこなせるとパソコンでの作業が楽になり、また効率的になります。
WordやExcelなどのファイルは互換性が必要
PDFが万人に使われている理由として、例えばWordで文章を作成したとしても、送った先の相手のパソコンに自分が使っている種類のファイルとまったく同じモノを作れるソフトが入っていないと、画像の大きさや文字サイズが異なったり、変なところで改行されたり、場合によってはファイル自体が開かないといったこともあります。
これが俗にいう「互換性がない」という状態です。
また、WindowsとMac間では、Wordなどのやり取りが非常に困難です。
しかし、これらのファイルをPDFデータとして保存すれば、相手が例え自分とは違うOS環境下(自分がWindows製品を使用し、相手がMacユーザーである場合など)であっても、自分が見ているものとまったく同じように表示させることができます。
PDF編集ができればやりとりがとても効率的
PDFは一昔前までは基本的に編集ができないファイルでした。
誰かがPDFで文章を作成し、自分に送ってきたとして「編集点」や「校正点」などを書き込みたい場合は逐一印刷し、手書きで書き込み、それをスキャンして送るといった方法や、メールや電話などで双方が画面を確認しながら話すといった方法しかありませんでした。
そこで開発されたのが、「PDF自体を編集するツール」です。
現在のMac製品にはデフォルトでPDFを編集する機能が備わっています。
正直、校正や編集などはこれだけで十分で、新しいツールはあまり必要ありません。
しかし、さらに細かい作業や、より効率的にPDF編集を行いたい場合は、ご紹介したツールのうち、一つを利用してみるのもよいかもしれません。
WindowsとMacそれぞれのPDF編集
Windows製品の場合、デフォルトではPDFというファイルを開くこと自体ができません。
パソコンを買ったらAdobe Acrobat Readerをまず無料ダウンロードし、インストールしておくことを強くおすすめします。Adobe Acrobatで有料登録すれば編集も可能にはなります。
また、Windowsユーザーが無料で使えるPDF編集ツールはたくさんあります。
世の中のPDF編集ツールはWindows向けの製品のほうが多いです。これはMacにはデフォルトでPDF編集機能が搭載されていること、Windowsユーザーのほうが多いことが主な理由です。
Macユーザーの場合、デフォルトでPDFが開けるようになっていますので安心です。
またPDF編集に関してもデフォルトで搭載されている機能で十分すぎるほどです。それでも、さらに便利に使用できるツールもありますので試してみてください。
一昔前には、PDFファイルを利用したやり取りはとても不便でした。しかし最近では、ご紹介したツール以外にもさまざまなPDF編集ツールが開発されており、とても効率的かつ便利になってきています。また、無料のツールでも大変便利な機能を持っているツールがあります。
Macユーザーの場合は、パソコン自体にデフォルトである程度のPDF編集機能は入っているので、これまで使用したことがない方はこれを機に使用してみることをおすすめします。
また、Windowsユーザーも、MacユーザーもPDFファイルを編集したいと思ったときに、こういったツールや機能を使いこなせれば、仕事はより効率的になり、先方にも「わかりやすく、明確に」自分の意図を伝えることができるようになります。
今回ご紹介したものには、Macに対応していないもの、Windowsに対応していないものもありますので、使用する前にチェックしてくださいね。まずは無料のツールを試してみるところから始めてみましょう。
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