ライブコマースという言葉を聞いたことはありますか?
ライブ配信で商品を紹介するサービスなのですが、ユーザーとインタラクティブなやり取りができるので、より商品の魅力をユーザーに伝えたり、ユーザーの疑問にその場で返答できるのが特徴です。
海外、特に中国ではすでに認知されており数時間で数億円の売り上げをあげるほど人気のあるサービスです。
日本でも数年前からサービスはありましたが、昨年から新サービスがいくつか出てきており、今年も各企業がそれぞれの特徴を押し出したサービスを展開予定です。
今回は今年盛り上がりの予感があるライブコマースについてご紹介します。
今話題のライブコマースとは?
冒頭でも言いましたが、ライブコマースとはインターネットでリアルタイムに商品の紹介や魅力を配信して、見ている人とコメントなどでやり取りしながら商品を買ってもらうサービスのことです。
テレビショッピングのインターネット版と考えると分かりやすいかもしれませんが、一番の違いは販売する人とユーザーがリアルタイムにとやり取りできる点です。
テレビでは情報を受け取る事しかできませんが、ライブコマースでは気になった商品の質問ができたり、アンケート機能などでユーザーが番組に参加することもできます。
例えば、聞き逃した商品の説明も、あなたが「今のところもう一回説明して!」とコメントを打てば、配信者がそのコメントに気づけば、それに応えてもう一度説明してくれたりすることもあります。
これは一般ユーザーさんが販売できるサービスを見ていた時の話ですが、ユーザーとの話の流れで値引きなんかもしていました。
このようにライブコマースとはライブ配信とネットショッピングを合わせたようなものです。
今回ご紹介するサービスの中にはリアルタイムではなく、動画を投稿しておいてそこから商品を購入するサービスもあります。
なんでライブコマースが盛り上がってるの?
あの芸能人や有名人が配信している!
利用するサービスによって違うのですが、配信する人(配信者)は芸能人や有名人、それからtwitterやInstagram、ライブ配信で人気のある人たち、それから一般ユーザーの方などです。
いわゆるインフルエンサーといわれる人たちが主に配信しています。
ライブコマースでは、普段テレビやライブ配信、それからSNS上であこがれの芸能人や有名人たちが配信者となって商品を紹介します。
そういう人たちには元々ファンがいますし、ファンでなくてもそういう人たちが紹介する商品は信頼できるということで安心感もあります。
あこがれの人があなたの質問に答えてくれたら興奮しませんか?
あこがれの人と同じものを欲しいと思いませんか?
あこがれの人に「ありがとうございます!」って言われたら幸せですよね?
ライブ配信を見たことがある人はわかるかもしれませんが、ユーザーはコメントを打つことができて、配信者はリアルタイムでそのコメントを見ることができるので、インタラクティブなやり取りが可能です。
ライブコマースでももちろんそれが可能なので、憧れの配信者が実際に接客してくれている感じがします。
また、自然体の配信者もいるので、あたかも一緒に買い物している気分も味わえたりもします。
他のユーザーのコメントも見れるので、商品に関する情報が思わぬところから得られたり、ユーザー同士の交流も可能です。
ネット通販+ライブ配信
通常のネット通販では、商品のことを知りたいと思った場合、商品の紹介文を読んだり、写真を見たりして情報を得ます。
最近では紹介動画を掲載しているところもあり、文章や写真だけでは伝えられない情報を得ることはできますが、それでもユーザーは与えられた情報を元に購入するかしないかを判断しないといけません。
ネット通販の手法としてユーザーの悩みや不安を解決してあげるというのがあります。
ユーザーの立場になってあらかじめ悩みや不安を解決できるコンテンツを用意しておくのですが、様々なユーザーへの対応は不可能です。
最近ではWeb接客というサービスもあり、チャットなどで対応は可能ですが、やはりライブコマースとは別物です。
ライブコマースではユーザーの質問にリアルタイムで答えたり、会話をすることで、その場でユーザーの不安を解消してあげることができます。
不安や悩みを減らしてあげればユーザーは購入に近づきますので、このインタラクティブなやり取りが販売する側にとってもユーザーにとってもライブコマースを利用する理由になっていると思います。
商品購入までが簡単
紹介されている商品は配信を見ながらすぐに購入画面にアクセスでき、そのまま購入できます。
「あ、買いたい!」と思ったときにすぐに購入できるのもいいですね。
サービスによってはユーザーが購入画面に行くと、それが配信者にわかるようになっています。
ですので、そのタイミングであなたの名前を呼んで購入を勧めることもできるんです。
買おうか迷っているところで、あこがれのインフルエンサーに最後のひと押しされると思わず買っちゃいそうですよね。。。うまいことできています。
海外ではすでに上手くいっているサービス
中国やアメリカでは成功事例が多数あります。
中国では年間に数億稼ぐ人もいるくらいに広まっていて確率されているサービスです。
ライブコマースは日本でも数年前からありましたが、それほど盛り上がってはいませんでした。
ですが海外の成功事例をもとに日本企業の進出がより盛んになってきました。
2017年から複数のサービスが開始され注目されているので2020年もライブコマースから目が離せません。
ライブコマースの難しいところ
ユーザーの購買意欲がわからない
ショッピングサイトであれば、訪問するユーザーの購買意欲はある程度あるものと考えられます。
ただライブコマースはライブ配信なので、普通のライブ配信を見る感じで訪問するユーザーもいます。
そういったユーザーは「何か買おう」と思って見ているのではなく、配信者に興味があるから見ていたり、なんとなく「面白いものないかなぁ」と流し見している人がほとんどです。
そういったユーザーに商品を買わせるのはなかなか難しいでしょう。
ライブコマースを買い物目当て見ている人以外にも、普通のライブ配信として見る人もいるということです。
配信者によって差がある
当たり前かもしれませんが、配信者によって売り上げに差が出ます。
有名なインフルエンサーが配信をしても差が出ます。
配信者と商品の相性もあるでしょうし、配信者の技量もあります。
また、今は海外の成功事例を参考にいろいろ試している段階だと思いますし、まだまだこれからのサービスなので、これからいろいろな人が出てきたり、おもしろい配信が出てくるのではないかと思います。
そういった意味でもライブコマースには注目しています。
ライブコマース10選
メルカリチャンネル
- 配信者:誰でも可能(2018年1月現在は一部のユーザーのみ配信可能)
- 運営:株式会社メルカリ
- 支払い方法:クレジットカード、コンビニ払い、郵便局/銀行ATM払い、キャリア決済(docomo、au、SoftBank)、メルカリ月イチ払い
※クレジットカード以外の支払い方法はアプリ内でのみ選択可能です - メルカリチャンネル詳細(インストール)
Live Shop!
- 配信者:インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:株式会社Candee
- 支払い方法:クレジットカード決済、Apple Pay、Paidy翌月払い(コンビニ/銀行)
- Live Shop!詳細(インストール)
BASE LIVE
- 配信者:BASE出店者、インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:BASE株式会社
- 支払い方法:クレジットカード
- BASE LIVE詳細(インストール)
SHOW ROOM
- 配信者:誰でも可能
- 運営:SHOWROOM株式会社
- 支払い方法:Show GoldというSHOWROOM内のデジタルコンテンツ購入の代金決済に使用できるものを購入して支払いします。
- SHOW ROOM詳細(インストール)
Mimi TV
- 配信者:インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:株式会社MimiTV
- 支払い方法:商品の販売元によります
- Mimi TV詳細(インストール)
Laffy
- 配信者:誰でも可能
- 運営:株式会社ディー・エヌ・エー
- 支払い方法:クレジットカード、コンビニ決済
- Laffy詳細(インストール)
※2018年3月30日(金)にLaffyはサービス終了するようです。
me & stars
- 配信者:インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:ミーアンドスターズ株式会社
- 支払い方法:※調査中
- me & stars詳細(インストール)
※2018年1月下旬配信予定なので、この記事を書いている時はまだ事前登録の受付中だけでサービスはまだ始まっていませんでした。
PinQul
- 配信者:インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:株式会社Flatt
- 支払い方法:クレジットカード、コンビニ決済
- PinQul詳細(インストール)
C CHANNNEL
- 配信者:誰でも可能
- 運営:C Channel株式会社
- 支払い方法:クレジットカード、代引き
- C CHANNNEL詳細(インストール)
Yahoo!ショッピング LIVE
- 配信者:インフルエンサー(一般ユーザーは配信できません)
- 運営:ヤフー株式会社
- 支払い方法:Yahoo!ウォレット
- Yahoo!ショッピング LIVE詳細(インストール)
まとめ
ライブコマースはとても面白いサービスですよね。
ですが、今回紹介したLaffyもそうですが、終了したサービスもあるところを見るとなかなか難しいサービスでもあります。あのAmazonもわずか1年とちょっとで昨年7月にサービスを終了しています。
販売するモノ × 配信者 × サービス
各企業それぞれに得意なサービスがあるでしょうから、どういった商品や配信者と相性がいいのかをさぐりながらこれから展開されていくのではないかと思います。もちろん、ユーザーの特性もあるのでどこに向けるかも重要になるので、各サービスの今後の動向を楽しみにしたいです。
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