今回は「リスティング広告ってなに?」というあなたに送ります。
周りの人が「リスティング広告」という言葉を使ってて何度か聞いたことがあるけど、イマイチわからない。でもいまさら人には聞けなくて検索してきたあなたにピッタリの記事です。
「リスティング広告」の話になると聞いた事のない単語が出てくるので難しく感じますが、深い部分は置いておいて今回は概要や仕組みをお話しします。
難しそうな単語と戦うのは、実際に広告を出稿する時や運用する時に理解すればいいと思います。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで検索した際に、検索キーワードと連携して検索結果に表示される広告の事です。
検索結果と一緒に表示されるので見わけがつきにくいですが、リスティング広告の場合はタイトルの左下に「広告」と書かれています。
下記の図の赤枠で囲まれた部分がリスティング広告で、青枠の部分が自然検索(検索結果)の部分になります。
このリスティング広告部分には、検索したキーワードに関連したものが表示されます。
例えば「リスティング広告」というキーワードで検索した場合には「リスティング広告」に関連する広告が表示されます。
「リスティング広告」で検索して「おいしいお水」の広告がでても仕方ありませんからね。
このように求めている人にピンポイントで求めている情報を提供できるというのもリスティング広告の強みです。
メリットにつきましては後ほどお話しします。
リスティング広告掲載までの流れ
実際にリスティング広告を始めるときには、おおまかには下記のような流れになります。
- アカウント開設
- アカウント構成作成
- 入稿
- 審査
- 掲載開始
- Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
各項目の詳しい内容は今回は割愛させていただきます。
ですが、一番大切なのは最後のPDCAだと言う事は覚えておいてください。
お金を払って広告を出すのですから、効果が上がっているかどうかを検証し、改善し続けていく必要があります。
そのためにもせっかく出稿したのに、ほったらかしにならないようにしてください。
リスティング広告の種類
- Yahoo!プロモーション広告
- GoogleAdWords
- レモーラリスティング
- マイクロアド
- JWord
- Indeed広告
リスティング広告には上記のものや、その他にもありますが、今回は代表的なYahoo!プロモーション広告とGoogleAdWordsの2つに絞ってご紹介します。
Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!JAPANプロモーション広告には、検索したキーワードに連動して広告が表示される「スポンサードサーチ」、画像広告が表示できる「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」、Twitterのタイムラインや検索結果に広告を表示できる「Twitter広告」があります。
Yahoo!JAPANプロモーション広告のサイトには「日本のインターネットユーザーの80%がYahoo!JAPANを利用しています(※)」と記載されています。
※出典:Nielsen「NetView」2014年1月ブランドレベルで集計、家庭および職場からのPCによるアクセス
あなたは違和感感じましたか?
正直、私は違和感を感じました。
私は普段検索する際にはGoogleを使うのと、どこかで別のデータを見た記憶があったので改めて調べてみました。
【2016年10月-2017年10月 検索エンジン使用率 デスクトップ、スマートフォン、タブレット】
上記はデスクトップ、スマートフォンでの使用検索エンジンのグラフです。
2017年10月のデータを見ると以下のようになっています。
Google:68.1%
Yahoo!:28.06%
bing:3.16%
Baidu:0.44%
MSN:0.03%
【2016年10月-2017年10月 検索エンジン使用率 デスクトップ】
上記はデスクトップでの使用検索エンジン使用率のデータです。
Google:66.48%
Yahoo!:25.91%
bing:6.89%
Baidu:0.36%
MSN:0.06%
【2016年10月-2017年10月 検索エンジン使用率 スマートフォン】
上記はスマートフォンでの使用検索エンジン使用率のデータです。
Google:69.8%
Yahoo!:29.41%
bing:0.12%
Baidu:0.52%
Naver:0.07%
検索エンジンの使用率をみるとGoogleが圧倒的に多いです。
これらのデータを見て、Yahoo!がよく利用されているから、検索にはGoogleがよく利用されているからという理由でYahoo!プロモーション広告をだそう!とかGoogleAdWordsを使用しようと決めるのはやめておいた方がいいです。
なぜなら、これらはあなたのサイトのデータではなく、あくまでも一般的なデータです。
あなたのサイトにアナリティクスが設置されていれば、どの検索エンジンからの流入が多いかわかるはずです。
そちらの方を参考にしてどのリスティング広告を使用するか判断した方がより効果が期待できるでしょう。
もし、Googleアナリティクスの設置がまだの場合は下記の記事も参考にして下さい。
意外と簡単だった!Googleアナリティクス導入時の設定手順
超簡単アクセス解析設定!Googleタグマネージャでアナリティクスタグを管理する
GoogleAdWords
GoogleAdWords(Googleアドワーズ)は、検索ネットワーク。それからGoogleディスプレイネットワーク、ショッピング広告、動画の4つに出稿することができます。
検索ネットワーク
私がよくつかう検索エンジンです。といいますか、使わない日がないというくらいに使います。
先ほどのYahoo!JAPANプロモーション広告のところで、引用したデータを紹介しましたが、世界で見ても日本だけを見ても現在最も使われている検索エンジンです。
ちなみにYahoo!はGoogleの検索エンジンを使用しています。
基本的にはおおもとの検索ルールは同じと思っていただいて問題ありません。そこにYahoo独自の検索ルール、例えばYahoo!ニュースやYahoo!ショッピングの情報を入れ込んでいます。
GoogleはGoogleで「パーソナライズ検索」という機能を採用していて、検索する地域や、あなたが過去に検索したサイトなども検索ルールにとりこんでいます。
ですので、Yahoo!とGoogleの検索エンジンが同じでも検索結果が違う場合があります。
Googleディスプレイネットワーク
GDNと略して使われることもあります。
GmailなどのGoogleのサービス、Googleが提供するサイトに広告を出稿できます。今回の検索ネットワークと違う点は、ユーザーが検索しなくてもサービスを利用している時に表示される広告です。
ショッピング広告
インターネットで販売されているものなどを検索した際に表示される広告です。「検索ネットワーク」も同時に表示されます。
下記は「ケーキ 通販」で検索したサンプルです。
上の赤枠で囲んだ部分が「ショッピング広告」で、その下の青枠で囲んだ部分が「検索ネットワーク広告」です。
動画広告
YouTubeを見ようと思って動画を再生したら、いきなり予期しない広告動画が再生される事はないですか?
まさしくあれが動画広告です。YouTubeの中では検索画面にも表示されます。
リスティング広告のメリット
リスティング広告を運用するメリットをいくつか紹介します。
狙ったターゲットに効率よくアプローチできる
検索する際に必ずキーワードを入力して検索します。
それは調べ物であったり、欲しいものを探していたり、問題や悩みの解決策を探している場合など、検索する理由は人それぞれです。
その検索キーワードに合わせた広告が表示されるので、より効率のよいアプローチができます。
「効率のよい」という理由を説明します。
広告出稿の際のキーワード設定を「リスティング」と「リスティング 代行 費用」の2パターン用意します。
まず、どちらが「効率のよい」キーワード設定だと思いますか?
「リスティング」ですと、リスティング広告の出稿を考えている人なのか、リスティング広告とは?ということを調べている人なのかわかりません。対象となる範囲が広すぎます。
ですが、「リスティング 代行 費用」と検索する人は、リスティング広告の代行してもらえるところを探している可能性が高いです。料金というキーワードの含まれているので料金を調べていくつかの業者の中から選定作業をしていると思われます。
このように、キーワードを絞り込む事によって、より売り上げにつながるユーザーにアプローチする事が出来ます。
少ない広告費からでも始められる
テレビCM、新聞、雑誌、それからWEBにおいてもバナー広告の出稿などでは、ある程度の決まった金額の費用が発生します。
リスティング広告ではキーワードを選定し、そのキーワードがクリックされた時にいくら支払うかを設定しておきます。1クリック100円で設定したならば、10クリックされた場合は1,000円費用がかかります。
しかも上限も決めれますし、途中でやめることもできます。
さらに、クリックされて始めて費用が発生しますので、クリックされなければ費用は全く発生しません。
テレビCM、新聞、雑誌ではそういうわけにはいきませんよね。
低額で始めて、効果が出そうな場合は広告費を増額、いくつかキャンペーンを行っていれば、効果のないキャンペーンの広告費は下げて、より効果のあるキャンペーンに広告費を追加ということがすぐに可能です。
広告の開始、停止がすぐに行える
管理画面から広告の出稿、停止がすぐに行えます。
出稿しているキーワードで効果のないものは止めて、効果のあるキーワードにその分の広告費をまわすと言う事が思った時にすぐできるのも特徴です。
リスティング広告のデメリット
デメリットももちろんあります。
広告費をかけているところには勝てない
リスティング広告は入札形式になっています。
人気のキーワード(売上につながるキーワード)はとても人気です。
人気という事はどういうことかわかりますか?
そうです、1クリックあたりの料金が高いんです!
あなたが1クリックあたりの料金を設定できますが、人気のキーワードは1クリック数千円します。そんな人気のキーワードに1クリック100円をつけていても、あなたの広告は表示されることはありません。
手間がかかる
メリットに広告の開始や停止、1クリックあたりの料金の設定などが管理画面からすぐに行えると挙げました。
現在の状況もリアルタイムで見ることができます。
2、3日ごと、できれば毎日検証して作戦を練る必要があります。
実際の業務をやりながら、今のあなたにそんな時間はありますか?
正直、運用する時間、勉強する時間を作るのは難しいのではないのでしょうか。それに、運用にはコツがいります。
3~5万ほどの低額で始めて、予算を増やす場合や行き詰った時には業者さんに依頼するのもありだと思います。
ちなみにi-Styleでもコンサルティングやリスティング運用代行を行っていますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。
費用のしくみ
クリック課金制
リスティング広告はクリック課金制なのでクリックされて初めて費用が発生します。
どんなに表示されようともクリックされなければ料金は発生しません。
あなたが請求される費用は下記になります。
「クリック単価」×「クリック回数」
「クリック単価」はあたなが設定した1クリックあたりの料金ではありません。
「クリック単価」とは「品質スコア」と「広告ランク」によって決まります。
また新しい言葉が出てきて嫌になってきていませんか?
覚える必要はありません。雰囲気だけつかんでおいてください。
品質スコア
- クリック率:あなたの出した広告がクリックされているか
- 関連性:キーワードと広告内容が関係のあるものかどうか
- 利便性:広告をクリックした先の内容の使いやすさはどうか
-
上記のような内容で決まってきます。
難しく考える必要はありません。
・クリック率
ユーザーにとってわかりやすいタイトル、説明であれば自然とクリックされやすくなります。
・関連性
ユーザーが検索するキーワード(求めているもの)と一致した内容の広告が表示されればよいだけです。
・利便性
ユーザーがせっかくクリックした先のサイトなどが使いにくいのでは訪問した意味がありません。
どれもユーザーのことを考えれば自然とできてくることですので、難しく考えないようにしましょう。
広告ランク
広告ランクは簡単です。
広告ランク = 品質スコア × 上限クリック単価
クリック単価
ようやくクリック単価が出せます。ややこしいので計算式を覚える必要はありません。
計算式は必要になった時に検索すればいいだけです。
クリック単価 = あなたの広告の広告ランクが1つ下のもの ÷ あなたの品質スコア +1円
ちんぷんかんぷんですね。
上限クリック単価 | 品質スコア | 広告ランク | |
---|---|---|---|
あなた | 300円 | 7 | 2,100 = 300 × 7 |
ライバルA社 | 600円 | 3 | 1,800 = 600 × 3 |
ライバルB社 | 700円 | 4 | 2,800 = 700 × 4 |
これで掲載順位も出せます。
掲載順位
掲載順位は広告ランクです。
広告ランクが大きいものから順に表示されます。
上限クリック単価 | 品質スコア | 広告ランク | 掲載順位 | |
---|---|---|---|---|
あなた | 300円 | 7 | 2,100 = 300 × 7 | 2位 |
ライバルA社 | 600円 | 3 | 1,800 = 600 × 3 | 3位 |
ライバルB社 | 700円 | 4 | 2,800 = 700 × 4 | 1位 |
面白いことに気づきませんか?
あなたの倍にクリック単価を設定しているライバルA社よりも順位が上に表示されるんです。
これを見ると品質スコアの大切さがわかりますね。
広告予算
いくらくらいあればリスティング広告を出せるのか?という問い合わせをいただくことがあります。
答えは、一概には言えません!
予算ありきでやるのか?最初は5万前後でテスト運用から始めるのも間違いではありません。
また、予算に限りがある場合はリスティング広告でいいのかどうか?という問題もあります。
まずは、広告出稿する目的、ターゲット、アクセス解析などからどんな媒体に、どのような形で広告を出すのか?という事を決めるべきです。
それから逆算して広告費を出すのがよいと思います。
まとめ
正直ちんぷんかんぷんで嫌になっていませんか?
そういう方は業者さんに任せるのが得策です。その時間を使ってあなたはあなたにしかできない事をやった方がよっぽどいいです。
ただし、お金を出して運用するのですから目的や関心は持ってくださいね。
今回は「リスティング広告とは」といった感じで検索されてくる方むけに記事を書きました。
これから始めようとしている人、まずはどんなものか知りたいという方に読んでもらえればと思います。
広告に関しては機会があれば別の内容もやっていきたいと思います。
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