私はiPhoneが初めてこの世に出てきて以来iPhone一筋で、しかもずっと3大通信キャリア(MNO)を使い続けてきたため、MVNOの存在は知ってはいたものの様々な要因で使わずにきました。最近出てきた楽天UN-LIMITの存在も当然知ってはいたものの同様な理由で使えずにいました。
例えば
●仕事柄テザリングを利用して外でPCと繋いでインターネットをする機会が多いので通信量が多くなりがち。
●速度が速くないと支障がでる。
●SIMフリーの端末ではないので、SIMロック解除する方法がわからない。
●家族とキャリアを一緒にしているので家族割が消えてしまう。全員MNPをするのが面倒
●田舎の場合本当に通じるのか不安
●本体を分割購入しているのはどうなるのか?
ざっと挙げると以上のような心配と不安があったので躊躇していました。
通信コストは出来るだけ抑えたいなら従来からあるMVNOの業者を利用すれば通信コストを下げる事も可能は可能なのですが、やはり通信の速度や安定性・通信量が多い場合などがネックになり替えられない。
楽天UN-LIMITも同じような不安があって躊躇している方も以外に多いのではないでしょうか?
そもそもappleストアでSIMフリーのiPhoneを一括で購入して使っていて大都市に住んでいてMNPをするのが億劫ではないという人は上記に当てはまらないので全く気にならないとは思いますが、自分のような条件で使用している場合は、実際に使ってみないと本当に大丈夫なのか心配になると思います。
そこで、実際に私のような条件で使用している人も楽天un-limitを使えるのかどうか?使えるようにするにはどうしたらいいのか?を検証してみましたのでご紹介したいと思います。
そもそも楽天UN-LIMITって何?
以前から楽天はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)仮想移動体通信事業者として「ドコモ回線」や「au回線」の一部を借りてユーザーに回線を提供してきていましたが、楽天un-limitは3大キャリア「ドコモ」「au」「ソフトバンク」と同じMNO(Mobile Network Operator)として総務省から周波数帯700MHz帯~28GHz帯を割り当てられることにより2020年4月から正式にサービスを開始しました。
楽天UN-LIMITはどんなサービスなのか
楽天モバイルの楽天UN-LIMITの最大の特長は他のキャリアに比べて圧倒的に値段が安い!という点です。料金プランは非常にシンプルで2980円(税別)「Rakuten UN-LIMIT」の一つしかありません(2020年5月現在)
しかも他社では一番データを使えるプランでも50GB~60GBであるのに対して楽天Rakuten UN-LIMITは「データ使い放題」つまり無制限です。
音声通話の場合もなんと「通話かけ放題」で利用できます。
さらに現在はキャンペーン中で先着300万回線限定で1年間月額料金が無料で利用できるという他社を圧倒するような価格とキャンペーンで利用できるようになっています。
ここまで書くと夢のようなキャリアに感じますが、実は上記の恩恵が得られるのは条件が揃っている場合ということになりますので注意が必要です。
●楽天回線エリアで使用する場合に限られます
エリアは実は楽天回線エリアとパートナー回線エリアがあり、パートナーエリアで使用する場合はデータ使用量は5GBまでは速度が速いのですが、それを超えると最大通信速度が1Mbpsに制限されます。
また、SMS(ショートメッセージ)も楽天回線内なら使えますがパートナーエリアでは使えません。
エリアについてはこちらを参照
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/?l-id=un-limit_area_02https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/?l-id=un-limit_area_02
●通話し放題はRakuten Linkを使用した場合のみ
音声通話の場合は、専用のアプリRakuten Linkを使用して通話をする場合はかけ放題となりますが、アプリを使用せずに標準の通話アプリで利用した場合は20円/30秒となります。
しかも、iPhoneではこのアプリは利用できない(提供されていない)ため実質的にはかけ放題にはなりません。
●iPhoneは動作保証対象外
これが一番のネックとなるのですが、公式にはiPhoneは動作保証対象外となっています。現在はiPhoneの種類によっては一部使えないものの利用できると記載されています。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/byod/?l-id=product_byodhttps://network.mobile.rakuten.co.jp/product/byod/?l-id=product_byod
楽天Rakuten UN-LIMITで使える機種
iPhone XR、XS、XS Max、11、11 Pro、11 Pro MAX 、SE(第2世代)
残念ながらこれ以前の機種は使う事ができません。
私の場合は残念ながらパートナーエリアでiPhoneなので5GBの制限もあり、通話かけ放題にはならず、SMSが使えないというデメリットがありますがXs maxを利用しているので一応利用できるという形になります。
とはいうものの、条件さえ揃えばiPhoneでも楽天 UN-LIMITを利用できるのようなので、通信コストを下げられるのであれば使わない手はありません。
eSIMを使うという選択肢
ここからはあくまで自分の条件を考えた上でのやり方になりますので、利用するエリアが楽天回線エリアでMNPも問題ない方は関係のない話にはなります。
上記で書いたようにiPhoneでRakuten UN-LIMITを使う場合は多少デメリットがあります。なのでいきなりMNPをしてしまうというのも少し心配な気がします。特に(実際には裏技があるようですが)SMSが使えないとサービスの認証を受ける場合にSMSで認証する場合が多いので不都合を生じます。
なので、できればしばらくはお試し感覚で使えたらいいなと思っていました。
要はSIMロック解除をしないと楽天 UN-LIMITは使えないので当然SIMロック解除は行い、新規で楽天を申し込みするという方法を選択しようと思いました。
ただ、そうするといちいちSIMを差し替えないといけないという面倒が出てくるのと2重で料金がかかってしまうという事になります。
そこで考えたのがe-simです。幸いにも私の使用している機種はiPhoneXS maxだったので物理SIM+e-simが使えます。
通常SIMはキャリアから発行されるスマホに必ず装着されているICカードなのですが、iPhoneXS以降の機種ではその物理SIMの他にもう一つ本体に埋め込まれています。これを利用する事によってW待ち受け状態ができるようになりタップするだけですぐにキャリアを切り替えて利用できるようになります。
しかも、1年間は楽天の方の利用料がかからない(通話は別)ので今までの利用料金と変わらず気軽に利用する事が出来ます。
とはいっても多少料金は下げたいので、元のキャリアのプランを最低限までさげようと考えました。
テザリングなどをすると5GBの制限はかかりそうですが1MBで無制限で使える点も考えると自分の使用範囲内でなら十分にメリットもあると感じます。
使用してみた感想
使用感としては私のような石川県の中でも田舎の方に住んでいるものでも使用に関して言うと全く問題なく使用できていて最初に懸念していた速度的にも全く問題もありません。テザリングも通常通りできていますので、ネット関連は申し分ないレベルでした。
もちろん楽天一本にしてしまうと石川県ではSMSが使用できない、通話がかけ放題にならないデメリットがありますがW-SIMにして多少通信コストを抑える事も出来ているので楽天に申し込むメリットはあるかなと思います。
ただ、少し電波が繋がってはいますが弱い部分もあるようなのと、iPhoneで使用した場合に「キャリアアップデートの確認」が頻繁に出てきます。タップしても何も変わらないのですが利用は相変わらず普通に出来ています。そこはそもそも動作保証対象外なので仕方ないですが少し煩わしい点かなと思います。
今回は同じような条件でお悩みの方のために楽天についてと、自分なりの使用方法をご紹介しました。次回は実際にSIM解除~楽天の申し込みと設定方法を書いていきたいと思います。
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