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Webマーケティング担当者必読!Ahrefsの使い方や活用方法

引用元:Ahrefs

Webマーケティング担当者向けに、自社サイトや競合サイトの被リンク獲得先を調べ、どのようなキーワードが検索結果上位に来るのかなども調べ上げるためのSEOツール「Ahrefs(エイチレフス)」の活用方法について解説していきます。

最近では、Googleのアルゴリズムがどんどん複雑化してきているので、小手先のSEOが通用しなくなってきているという問題があります。それと同時に、Googleアナリティクスでnot providedと表示されることが増えたり、Googleがページのランクを公開しなくなったりなど、サイトを運営している身としては、非常に嬉しくないことばかりが起こっています。

しかし、Ahrefsを使えば、自社サイトはもちろん、競合サイトに関してもかなり正確に分析ができるので、まずはその活用方法を覚えましょう。

Ahrefsとは

Ahrefs(エイチレフス)とは、シンガポールとウクライナの多国籍企業が開発、運営しているSEOツールです。

このツールは1日に最大60億個のページをクローリングしており、膨大な量のバックデータリンクを蓄積しています。この60億ページという量はGooglebotのクローラーがクローリングするページ数の3倍に当たるそうです。

細かな被リンク分析ができる

Ahrefsには、数兆におよぶ膨大な数のサイト情報を蓄積していて、そのデータを2週間ごとにすべて更新しています。
この圧倒的なデータ保有量から、他のSEOツールでは真似できないような細かな被リンク分析が行えます。

そして、そのデータ量からかなり正確な独自のドメインランクとURLランクを100点満点で公開しています。これを調べることでかなり正確なリンク設定やキーワード設定ができるようになります。

日本語にも少し対応している

Ahrefsは現在4か国語に対応していて、完全ではありませんが、日本語にも対応しています。ですので、日本人でもけっこう簡単に扱えます。

Ahrefsでできること

Ahrefs でできることには、大きく分けて以下の5つがあります。

  1. 競合サイトがどんなキーワードで上位表示しているか探る
  2. 競合がどのようなところからナチュラルリンクをもらっているかを調べる
  3. 自社サイトのどのページが一番リンクを獲得できているかを調べる
  4. どんなところからリンクをもらっているか調べる
  5. 特定キーワードの上位表示ページの傾向を調べる

Ahrefsは有料だけど2週間のお試し期間がある

これだけのことができるSEOツールなので、無料プランはなく、有料プランしかありません。

LITEプランでも、1ヶ月99ドル(日本円で11,000円程度)かかります。
しかし、それでも、使い始めたWebマーケターはこれを手放せなくなるそうです。それほど優秀な機能を持ったSEOツールということですね。

ちなみに、無料プランはありませんが、2週間だけお試し期間があります。その期間中に解約すれば料金がかかることはありません。

それではこれからAhrefsの活用方法をお伝えしていきます。

ダッシュボードでSEO対策状況の全体像を把握する

大抵のWebサービスのダッシュボードというと、各機能のサマリーが載っていることがほとんどですが、Ahrefsの場合、とても濃い内容が載っています。
調べたいサイトのURLを入力して、「Search Links」というボタンを押すだけで、ダッシュボードが出現します。

ここには、とても濃い内容で書かれたそのサイトのSEO対策の全体像が記載されています。
この全体像の中からそれぞれ特に大切な点を解説していきます。

サイトランク

サイトランク

Ahrefsでは、調査したURLとドメインに対して独自のレーティングでランク付けが行われます。URLランクはAhrefsによるURLに対するランクです。ドメインランクはドメインに対する独自のランクです。

100点満点で評価されるので、100点に近ければ近いほどSEO対策が良いということになります。0点に近ければ改善すべきということでもあります。

サイトランクの目安としては

0~30点 有名ではない
31~70点 平均的
71~100点 有名

というように考えるとよいでしょう。

SEO対策をするなら少なくとも30点は取るようにしたいものです。また、このランキングは、コンテンツの質には関係なく、被リンクのみによるものなので、リンクを利用したSEOに関してとてもよくわかるので、そういった意味でもAhrefsはわかりやすくおススメです。

被リンク数

被リンク数

次に被リンク数についてです。

数兆もあるページの中からそのページにリンクしているページの数を弾き出します。
Backlinksが被リンクです。「K」は1,000を表すので、ここでは、22×1,000=22,000という数の被リンク数があることがわかります。

そしてReferring Domainsが、被リンクがあるドメインの数を表します。
こちらは被リンク同一ページに複数のリンクがあったとしても数えられるのは1つです。
つまりここでは514ページにリンクが付いているということです。

シェア数

シェア数

調査したサイトのSNSからのシェア数を見ることができます。
FacebookやTwitterは外せませんね。

リンク元情報


これはリンクに関する情報です。それぞれ以下のような意味になります。

Referring Pages 参照元ページ数(被リンクがあるページ数)
Total Backlinks トータル被リンク数(トータルの被リンクの数。1ページに複数あっても1つとカウント)
Crawled Pages クロールされたページ数
Referring IPs 参照元IP数(被リンクが1つでもあるサーバーのIP)
Referring Subnets 被リンクがあるサブネット数
Referring Domains 被リンクがあるドメイン数
Governmental 政府機関からの被リンク数(ドメインでの権威が最も高い)
Educational 教育機関からの被リンク数(ドメインでの権威が高め)
.com .comドメインからの被リンク数
.net .netドメインからの被リンク数
.org .orgドメインからの被リンク数

被リンクタイプ

Ahrefsの被リンクタイプ

Ahrefsでは、どのように被リンクが貼られているかも調べることができます。
textはテキストにリンクが貼られたものです。

そしてdofollowが通常のフォローリンクですが、一方nofollowは、検索エンジンなどがリンク先をフォローしないリンクです。nofollowで貼られたリンクの場合、リンクを貼られた側に貼った側のリンク情報が流れることはありません。
また、imageが画像リンクです。

Ahrefsのランキングの推移

Ahrefsのランキングの推移

Ahrefsが独自につけているすべてのサイトの中で、自社サイトや競合サイトのランクがわかります。

Ahrefsのランキングトップ10
また、上位10サイトは上記の画像のような感じです。どのサイトも有名すぎますね。

被リンク数の推移

被リンク数の推移

グラフで被リンク数と被リンクドメイン数の推移も調べることができます。
色でわかりやすく識別できるので、nofollowリンクがどのくらいあるのかということなどもよくわかります。

トップコンテンツ

調べているサイトの中でも、被リンクの多い順番にページが載っています。
これで、どのようなコンテンツが読者に好まれているのか、リンクが付きやすいページはどんなページか判断しやすくなります。

トップレベルドメイン分布図

トップレベルドメイン分布図

日本でサイトを運営していると、たいていの場合、「jp」というトップレベルドメインからの被リンクが圧倒的に多くなるため、分布図は日本に集中するようになります。

例えばこれが、「au」というトップレベルドメインからの被リンクが多くなったとすると、地図上のオーストラリアの色が濃くなります。

メインメニューからさらに詳細な情報を入手

ここまでで、ダッシュボードでできることをざっくり説明してきました。これだけでも実際十分SEO対策用に被リンク情報などを調べることができるのですが、メインメニューからさらに詳細な情報が引き出せます。

メインメニュー項目

メインメニューの項目は画像のようになっています。それぞれがどのような意味を持っているか下記に記載します。

OVERVIEW(概要) Dashboard(ダッシュボード)
Top Pages(トップ被リンクページ)
Grossing Pages(売り出し中のページ)
CONTENT(コンテンツ) Top Content(トップ被リンクコンテンツ)
Grossing Content(売り出し中のコンテンツ)
Top Referring Content(トップ参照コンテンツ)
Near-Duplicates(重複コンテンツ)
INBOUND LINKS(インバウンドリンク) Links(被リンク)
New/Lost(被リンクの増減詳細)
Broken Backlinks(リンク切れのリンク)
Anchors(アンカー)
Referring Domains(被リンクドメイン)
New/Lost(被リンクドメイン増減詳細)
Referring IPs(被リンクIP)
OUTGOING LINKS(発リンク) Linked Domains(発リンク先のドメイン)
Anchors(発リンク)
Broken Links(リンク切れ発リンク)
EXPORT(エクスポート) CSV(CSV形式で出力)
PDF(PDF形式で出力)

このように、被リンクをさまざまな角度から詳細に調べ上げることができます。

例えば、サイト内の被リンクの多いトップコンテンツの詳細情報を分析することもできますし、リンク切れのリンクから詳細情報を調べることができれば、ワードプレスのプラグイン「Broken Link Checker」も必要ありません。

このプラグインは重いので、使わないで済むなら使わないほうがよいです。

Ahrefsを使えば色々な情報が手に入る

Ahrefsを使えば、自社サイトでも競合のサイトでも、気になるサイトの被リンク情報やキーワード情報を丸裸にできます。
そして、それを効率よく改善していくことで、サイトへの被リンクが増え、ランクが上がっていき、上位表示されやすくなります。

また、被リンクをあらゆる角度から調べることができるので、どんなページにどんなリンクが付いているのかも詳細にわかります。

リンクが付いていても、nofollowリンクばかりが付いていたらあまり意味がありません。
こういったことも簡単に、効率よく調べられるので、AhrefsはSEO対策をするWebマーケティング担当者にはかなりおススメです。

さらに、ワードプレスのプラグインのうちのいくつかはこのツールを使い始めれば不要になるので、サイトが軽くなり、表示スピードが上がります。こういった嬉しい副産物もあるので、一度2週間無料でお試しをしてみるとよいでしょう。

おそらく、手放せなくなるはずです。

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