運用のコツ/考え方

Web担当者がSEOキーワードを決めるための全手順

SEOキーワードの重要性についてどこまで理解しているでしょうか?

「SEO対策しているのに上位表示できない」
「上位表示しているのにコンバージョンが増えない」

もしこんな悩みがあるのであれば、キーワードの選定がうまくいっていないかもしれません。

SEO対策は戦略そのものです。適当に、全く計画なしにやってもうまくいきません。特にキーワード選定はSEO対策の基本中の基本。そして、サイトの土台と言っても過言ではありません。

ネット上にある記事を見ていると、キーワード選定があまり練られていないようなものがちらほらあります。キーワード選定に時間をかけることで、競合サイトに差をつけ上位表示を目指しましょう。

キーワードの選定がなぜ大切なのか?

キーワードを理解することで、ユーザーが何を求めてWebの検索を行っているのかがわかるようになります。サイトの内容がいくら濃いものであっても正しくキーワードを選定しなければ、ユーザーは納得できません。

例えば、「食事」というキーワードで検索する人と「時間+食事」で検索している人は求めている情報が違います。

「食事」のキーワードで検索している人は、おいしいご飯が食べたくて検索している人や食事の定義を調べている人でしょう。「時間+食事」で探している方は、ランチやディナーなど特定の時間で食事を取れる場所を探している人かもしれません。

このようにキーワードを選定することにより、読者のニーズを想定することができるようになるので、読者が求めていることを伝えるためのページをつくりやすくなります。

コンバージョンしやすいワードがある

キーワードには、コンバージョンしやすいワードがあります。コンバージョンとは、問い合わせや見積依頼、注文を受けることです。

コンバージョンしやすいワードを知るためには、ユーザーが何を求めて検索しているかを考えなければなりません。「面白い 映画」を検索する場合には、「面白い映画を知りたい」「面白い映画を見たい」「面白い映画の種類を知りたい」「面白い映画をDVDで借りたい」など、ユーザーによって同じキーワードでも検索する目的が変わってきます。ぴったりとユーザーの目的と合ったキーワードを選定することで、コンバージョンに繋がりやすくなるのです。

最初はロングテールワードを狙ったほうがいい

ロングテールワードは複数のワードを合わせたキーワードのこと。例えば、「温泉 旅行 熱海」など、3〜4語を合わせたものです。キーワードが長い分、詳細な情報になりますので、検索する人も少なくなります。結果的にアクセス数も少ないキーワードなのですが、競合サイトが少ないというメリットもあります。

また、検索ボリュームが少ないワードだからといって、必ずしもコンバージョン率が低いとは限りません。具体的にいえば、「脱毛 東京駅 周辺 安い」で検索しているユーザーは、東京駅周辺で安く脱毛できるお店を探しているはずです。4語の複合ワードになるため検索ボリュームは少ないかもしれませんが、問い合わせや予約をする可能性は比較的高いといえます。

このように、検索ボリュームが少なかったとしても、コンバージョンしやすいワードもあるため、まずはロングテールキーワードが狙い目です。

SEOキーワードを決める手順

では、キーワードをどう決めたらいいのかご紹介していきます。

  1. キーワードの候補を書き出す
  2. 競合サイトをチェックする
  3. キーワードを絞り込む
  4. コンテンツを作成する

キーワードの候補を書き出す

まずは、キーワードの候補を思いつくまま書き出していきます。1つでも多くキーワードを出すことが大切です。もしキーワードが思いつかないという場合は、関連キーワードを見るといいでしょう。Googleの検索バーにキーワードをいれると、候補がでてきますので参考にしてみてください。

キーワードの検索ボリュームを調べる

キーワードには検索ボリュームが存在します。検索ボリュームはそのキーワードがある期間の間に、どれだけ検索されたかという数値です。どんなにいいコンテンツを作って上位表示させたとしても、検索ボリュームが少なければサイトへの流入数は伸びません。そのため、キーワードツールを使って、そのキーワードの検索ボリュームを把握しておきましょう。

Googleが提供している無料の「キーワードプランナー」が参考になります。このサービスを利用すれば、「100〜1000」「1000〜1万」など、ざっくりとした検索ボリュームを知ることができます。

競合サイトをチェックする

キーワードと検索ボリュームを把握できたら、次は競合サイトを調べましょう。競合サイトのコンテンツが素晴らしく、どんなに頑張っても勝てない場合は、諦めが肝心なときもあります。

調べるポイントは、アクセス数、被リンク数、狙っているキーワードなど多岐に渡ります。そのため、キーワードアドバイスツールや、競合サイトの作り方を把握して、競合サイトに負けないコンテンツ作りをしなければなりません。また、競合サイトを分析することで、どういったコンテンツが上位表示されているか参考にもなります。意外と競合分析をしていないWeb担当者も多いので、積極的に分析を行いましょう。

検索順位

検索順位はそのキーワードで検索された場合に「どのサイトが表示されているか」「アクセスされているか」という項目を表す順位です。この検索順位は検索順位ツールを利用することで、自分の目標となる数字を見ることができます。これは競合サイトの難易度を知る事にも繋がります。

そのため、検索順位ツールでキーワードを検索して、競合サイトが何位にあるのか、また、トップのサイトはどれほどのアクセス数を集めているのかを把握するといいでしょう。検索順位をしっかりと把握することで、自分のサイトを分析することにも繋がります。

被リンク数

そのサイトがどれだけリンクされているか、という数字を表す被リンク数は、SEO対策では大切な部分になってきます。内容の濃いコンテンツというのは、それだけあらゆるコンテンツからリンクを張られます。最近では、昔と比べて被リンクは意味がない、と言われることもありますが、SEO対策を行う上で被リンクはやはり重要です。

被リンク数を知るという事は、SEO対策を行う上で、競合サイトがどれだけ他のサイトから人気のある、または紹介したくなるサイトであるかという事を知れる重要な部分となります。

コンテンツを作成する

どの様なコンテンツを作成すればいいかを理解した後は、コンテンツを作っていくだけです。魅力あるコンテンツを作ることができれば、読者も満足し、検索でも上位に表示されるでしょう。

また、コンテンツを作成していけば、アクセス数が上がらないといった具体的な悩みも出てくると思いますが、そんなときはここまで紹介した方法を参考にしてみてください。キーワードを見直すタイミングかもしれません。

まとめ

今回はSEO対策における基本のキーワード選定についてご紹介しました。SEO対策は戦略そのものなので、しっかりと計画をしていかなければ全く成果が表れません。キーワード選定を軽く見ていると、アクセス数の集まらないサイトとなってしまいます。まずは、関連キーワードを書き出して、検索ボリュームや競合サイトを確認してみるといいでしょう。

SEO対策を理解し、正しいキーワード選定を行って魅力あるコンテンツを作ってみてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP