「ホームページのどこが問題なのかわからない」けど、なんとなく作ってから何年も経ってるし、デザインも古いしリニューアルしたいんだよねぇ
そんなあなたのリニューアルは、確実に失敗します。
デザインを変えて流行りのデザインになって綺麗に見えるので、成功した気になるでしょうが、それは失敗です。
どうして成功した気になるのか?
それは、あなたが、あなたの目線でホームページを見ているからです。
デザインが見やすくなったという自己満足ではないですか?。
では、どうして私がデザインも綺麗になってせっかくリニューアルしたホームページを、失敗と思いっきり失礼な事をいうのか?
それは、私があなたのお客さんの目線であなたのホームページを見ているからです。
もちろん、デザインが流行りのもので見やすいのはいい事ですが、それがユーザーのためになっていなければ、どこにでもあるようなただの綺麗なホームページです。
綺麗なだけのホームページはたくさんあります。
本当のホームページの問題はそこにはないんです。
では、ホームページの問題を見つけるのはどうしたらいいのか?それを今回は書いてみたいと思います!
まずはお客さんになってホームページを見る
まずは、自分の仕事のターゲットを明確に把握していますか?
これが出来ていないと、これから先には進めません。
最初にも言った通り、ホームページの問題点を見つけるために、ターゲット目線でホームページを見る必要があります。
ですので、ターゲット目線になるためにターゲットをしっかり把握しておく必要があります。
30代の女性
これでは少し寂しいので、もっと情報を付けたします。
- 名前は山田 花子
- 32歳
- 女性
- 東京在住、都内から電車で40分くらいのとこで一人暮らし
- 起床は6時で就寝は24時
- 基本的に土日は休み
- 朝食は食べず、毎日弁当を作っていっている
- 職業は一般事務
- 彼氏とは3年間付き合っていてときめきがない
- 通勤時間と帰宅後はスマートフォンでSNS、zozoをチェック
- 結構衝動買いするタイプ
- テレビ、ネットをよく利用
- 最近の悩みは、少し太ってきて着たい服がきれないこと。それで少し出かけるのも面倒に感じてきた
これくらいにしておきますが、本来は1日のスケジュールを想定したり、性格の部分をもっと詳細に設定します。
これはペルソナ設定といい、ターゲットよりもより詳細な人物像を想定するやり方です。
これはホームページだけではなく、実際の仕事でも大切なものなので、ペルソナ設定をしていない方は一度設定してみてください。
最初は難しいかもしれませんので、実際にいるお客さんたちを想像し、その中で自分の会社のターゲットに近い人を選んで作ってみるといいと思います。
下記の記事も参考にしてください
ペルソナとは?実践で使えるペルソナの作り方
あとは、ペルソナの「山田 花子」さん目線でホームページを見て、山田 花子さんが「わかりにくい」とか「面倒」と感じるところがないか見て行けばいいのです。
第一印象はどうか?
山田 花子さんだけならず、最近のユーザーはホームページをパット見て、自分が求めているホームページかどうか判断します。
その時間は3秒くらいです。
あなたのホームページの第一印象は大丈夫ですか?
第一印象というと、見た目がきれいとかそういった事が重要かと思うかもしれません。
ですが、そうではなく、「山田 花子さんが求めている情報があるホームページだと一目でわかるか?」ということが重要なのです。
今はスマートフォンを開けば、すぐに検索できてたくさんの情報が出てきます。
山田 花子さんも電車通勤の時や帰宅時にスマートフォンで調べ物をしたりします。
性格がせっかちなので、検索からホームページを開いてみて、「違う」と感じたらすべてを見ないで次のホームページに行きます。
実際の人間関係でも第一印象は大切ですよね。
最初に受けた印象を変えるのはなかなか大変だとも言われています。
最初に目に入る部分は、山田 花子さんが求めている情報が掲載されているとわかるような構成、デザインにしましょう。
わかりにくいところはないか?
山田 花子さんはスマートフォンで見る事が多いので、スマートフォンで見た時に文字やボタンが小さいとそれだけでストレスを感じてしまいます。
せっかく問い合わせしようにも、どこから問い合わせたらいいのか分からない場合があります。
問い合わせフォームが見つかったのはいいけど、入力項目が多くてお問い合わせする気がなくなったりする場合もあります。
こういったことなどを山田 花子さんになって見てみます。
ホームページを作った制作会社やあなたは、サービスのことやホームページのことを知っているので、当たり前に思っている事でも、山田 花子さんにしたら当り前ではなくわからないことの方が多いです。
ですので、かならず山田 花子さんになってください。
これはもちろん、制作会社さんが制作する時にも山田 花子さん目線で制作する必要があります。
それを買ったらどう幸せになるのかを伝える
山田 花子さんがあなたのサービスを利用したり、商品を買うと山田 花子さんはどうなりますか?
「このサプリを飲むと3ヶ月で10kg痩せれる!」
「この口紅であなたも美しくなれる」
ホームページにこういったキャッチコピーありますよね?
あなたのホームページではどうですか?
でも、たぶん上のような感じだと売るのが難しいと思います。
山田 花子さんは「痩せたい!」のですが、どうして痩せたいんでしょう。
山田 花子さんは「美しくなりたい!」のですが、どうして美しくなりたいんでしょう。
人が何かを買ったり、サービスを受けたりする時は、それを「買う」、もしくは「サービスを受ける」場合は、実際のそのモノやサービスが欲しいのではなく、それらによって得られる本来の「満足感」とか「幸福感」が欲しいんです。
たとえば先ほどの例でいうと、
山田 花子さんが「痩せたい!」のはあこがれの洋服を着たいから。
山田 花子さんが「美しくなりたい!」のは3年付き合って倦怠期ぎみの彼氏との関係をリフレッシュしたいから。
ということです。
これを踏まえて、最初のキャッチコピーを修正してみます。
「あこがれの服で出かけよう!」
「出会ったころのキスをもう一度」
商品名書いてないですが、最初の物よりも商品を買った後の幸せをイメージできませんか?
山田 花子さんだけではなく、ユーザーが求めているのは、その商品やサービスで自分がどう幸せになれるか?ということです。
ですので、商品の性能や効果ばかりをアピールするだけの売り方ではだめだということです。
これはベネフィットといいます。
ベネフィットについては、下記の記事も参考にしてください。
ベネフィットとは?メリットと何が違うの?WEBマーケティングにおける設定方法
FABフォーミュラを使ったベネフィットの作り方
山田 花子さんになんかなりきれないよ
「そんなの山田 花子さん何かになりきれないよ。。。」
簡単なようで難しいですよね。
そういった場合は、実際のお客さんに、使いにくい部分や不便なところがないか聞いてみるといいです。
それからユーザーテストといって、ターゲットに近い人物像の人に実際にさわってもらって意見やレポートをもらうサービスもあります。
ですが、先ほども言いましたが、これはホームページのことだけではなく、実際の会社のサービスなどを考えるうえで重要なことなので、まずは自分達で山田 花子さんになって考えてみる事が大切です。
ただの会社概要にしてないですか?
「会社概要」というページは、ほとんどのホームページにあります。
そして、おもしろいくらいにどの「会社概要」ページも似たようなものになっています。
でも以外に「会社概要」ページってアクセスが多いの知ってますか?
何で山田 花子さんはあなたのホームページの「会社概要」ページを見たんでしょう?
資本金が気になったから?
社長が誰か知りたかった?
従業員の数が気になった?
沿革を知りたかった?
おそらくすべて違います。
何か物を買うとか資料請求するとか、ちょっとこの会社に聞いてみようとか思う前に、山田 花子さんはまずどう感じるでしょう?
「損したくないな」
「失敗したくないな」
「きちんとしたもの欲しいな」
と感じてるはずです。
検索すれば似たようなサービス、商品がたくさん出てきて値段まで似ています。
そんな中で、山田 花子さんが持つ不安
「損したくないな」
「失敗したくないな」
「きちんとしたもの欲しいな」
を解決してあげれるような「会社概要」ページにするべきです。
では具体的にそうすればいいのか?
- 人の気配を感じさせる
顔写真を載せるのが一番いいですが、イラストなどでもいいです。とにかく人の気配や誠実さを感じさせるのが大切です
「あれ?この人どこかで見た事ある?」と思ったら素材集にある人物の写真が使用されていたりするのは最悪です。それなら使用しない方がマシです。 - 「会社概要」ページはわかりやすいところに
たまに、「会社概要」のメニューがなかったり、わかりにくいところにあったります。
これだけでも少し不安です。 - 文章にも温かみを
堅苦しい機械的な文章は頭に入ってきません。山田 花子さんに響く文章を書くようにしましょう。
とくに中小企業の方は、「会社概要」ページにチカラを入れるとよいと思います。
本当に似たようなページしかないので簡単に差別化にもなります。
ターゲットの判断基準は理解してますか?
山田 花子さんがあなたの会社のサービスを選ぶときの「判断基準」を理解してますか?
たとえば、山田 花子さんがレタスを選ぶ時は
- 味
- 値段
- 産地
- 生産者
- 季節
- 新鮮さ
などの判断基準で選んでいます。
大切なのは、この判断基準が何か?ということと、競合他社と比べて勝っている部分をホームページで伝えているか?ということです。
ホームページを見ていて、「当社が選ばれる理由」といった内容をみたことありませんか?
あれは、いくつかある判断基準のなかで、その会社さんが競合に勝っている部分をアピールすることで、見ているユーザーが納得するのです。
ですので、山田 花子さんがあなたの会社のサービスを選ぶときの「判断基準」を理解し、しっかりホームページに記載してください。
これはホームページとは関係ないですが、競合他社に劣っている部分があれば、そこを改善する事で競合と勝負出来るようになります。
あなたの強みは何?
あなたの会社の強みはなんですか?
「弊社は独自の製造法を用いることで、多くのお客様に喜んでもらっています!」
もっともらしい事書いてますが、これ・・・・
あなたの会社でなくてもよくないですか?
「弊社」のところを「A社」にしても「B社」にしても使えそうな内容ですよね。
これは強みではありません。
もっと具体的にして、他者に変えると内容が通じないようにしてください。
「弊社は2012年に特許取得したスーパーウルトラ製造法を用い、今までに5万件の受注をいただきました。スーパーウルトラ製造法は厚さ30mmの鉄板を自在に加工できる製法で、日本では弊社だけの技術です。」
これだと具体的過ぎて、他者が真似できませんよね。
「強み」で気をつける事は、社名を他社にしてみた時に内容が通じるものではだめだということです。
あなただけ、あなたの会社だけの強みを具体的に表記するようにしましょう。
でもやっぱり不安
第一印象もわかりやすくして、山田 花子さんになって問題点も改善して、会社概要で誠実さと人間味をアピールしました。
強みも自分達だけのものにしたのに、山田 花子さんはまだ不安で行動できずにいます。
不安で 行動できない。
ということは
不安を 解決すれば 行動できる
ということです。
都合いい解釈ですかね。。。でもこれはランディングページ(LP)を制作する場合や、ホームページ制作において重要なことです。
山田 花子さんが感じるであろう「不安」を先回りして解決してあげます。
先回りというのは、あらかじめそういった情報やページを準備しておくということです。
たとえば、私もそうですが、商品を購入する時は実際に購入した人の感想がきになります。
そういった場合は「口コミ」や「お客様の声」を用意しておきます。
実績も気になりますよね。
その不安を解決するために、今までの実績や受賞した賞、メディア掲載があればそういった情報も掲載します。
そういった「不安」を一つひとつ解決しておく事で、「買わない理由 = 不安」がなくなります。
まとめ
7つのポイントはどうでしたか?
- まずはお客さんになってホームページを見る
- それを買ったらどう幸せになるのかを伝える
- 山田 花子さんになんかなりきれないよ
- ただの会社概要にしてないですか?
- ターゲットの判断基準は理解してますか?
- あなたの強みは何?
- でもやっぱり不安
ペルソナ設定をして、ペルソナ目線でホームページを見る事が大切です。
そうすれば、制作者、運営者では気づかない問題が見えてきます。
そして他のポイントも意識してあなたのホームページの問題を見つけてみてください。
今回の件は、Googleアナリティクスなどの解析ツールでデータを見る前に行った方がいいです。
具体的な数字を見て問題点が分かってしまった後にホームページを見ても、その数字がなかなか頭から離れず、山田 花子さん目線で見るのが難しくなるからです。
まずは山田 花子さん目線で見てホームページの問題点を探し、それからGoogleアナリティクスを見て、見つけた問題点が解析にも現れているか確認するという手順がいいでしょう。
弊社でもホームページの問題点についてのご相談は受けておりますので、ホームページのお問い合わせからお気軽にお問い合わせください!
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