今やスマートフォンのカメラはデジカメに劣らないほど高性能になり、最近のInstagram人気なども相まって手持ちの写真がどんどん増え続けている、その一方でスマホやPCのストレージはどんどん少なくなっている…という方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがクラウドサービスを使って写真を保存する方法です。
今回は、写真保存に最適な人気のクラウドサービス4つの特徴をご紹介、さらにそれぞれを比較したいと思います。
大手だから安心感も◎人気のクラウドサービス4選
ここからは、画像保存ができる様々なクラウドサービスの中でも特に人気の高い大手4サービスをご紹介します。
アシスタント機能が面白い「Googleフォト」
GoogleフォトはGoogleアカウントを持っている人であれば誰でも利用できるオンラインストレージサービス。Googleが提供しているサービスなので何よりも安心感があり、利用方法も簡単な点が大きな特徴です。
Googleフォトには無料版と有料版があり、無料版では画像が自動圧縮され、1,600万画素を超えている画像や動画も自動でリサイズされます。
有料版であれば元のサイズのまま保存できるので、一眼レフなどで撮影したRAWデータの画像では有料版をおすすめしますが、スマートフォンで撮影した写真をバックアップする場合や、年賀状やネットプリントなど普段使いする程度であれば容量無制限の無料プランでも十分でしょう。
また、Googleフォトで特徴的な機能としては次のものがあります。
- Wi-Fi接続をすると写真が自動でバックアップされ、Googleフォトでの閲覧が可能(設定は必要)
- 写真を日付順に管理、さらに写真の内容を自動判別してタグ付け
- アプリやGoogleアカウントを持っていない人とも写真を簡単に共有できる
- 自動で写真を加工したり、まとめてくれるアシスタント機能
これらの機能の中でも特に面白いのはやはりアシスタント機能でしょう。例えば「この日の思い出」という機能では、去年や数年前の同じ日付の写真がひとつのアルバムに自動的にまとめられ、スマートフォンなどに通知が来たりします。
他にも連続する写真をアップロードすると自動的にアニメーションGIFが作成されたり、BGM付きのムービーが自動で作られるなど、撮った写真をあとから自動で楽しく見返すことができるので、特にスマートフォンで頻繁に写真を撮り、大量の写真がある方には嬉しい機能ですね。
Microsoft Officeとの連携機能がポイント「OneDrive」
OneDriveはマイクロソフトが提供するオンラインストレージサービスで、Outlookメールを使用している方など、Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用できるサービスです。以前の名称であるSkyDriveをご存知の方も多いのではないでしょうか。
OneDriveでは5GBまで利用が可能な無料版と1ヵ月249円で50GBまで、1ヵ月1,274円で1TBまで利用可能な有料版があります。無料版の5GBでは容量が足りないと思われる方も多いと思いますが、友達を招待することで紹介特典として1人あたり0.5GB、最大10GBまで容量を増やすことも可能です。
OneDriveの特徴的な機能としては次のものがあります。
- Windowsだけでなく、Mac、iPhone、Androidなどからもアクセス可能
- Microsoft Officeとの連携で、Word、Excel、PowerPointの閲覧や編集がWeb上で可能に
- 保存した写真を自動でタグ付け整理
- 共有フォルダを作成することで友達や家族との共同作業が可能
OneDriveを利用するメリットは、なんと言ってもMicrosoft Officeとの連携機能でしょう。オンラインでの使用に限られはするものの、Microsoft Officeを購入することなく使用することが可能なため、例えば大学生のレポート作成などで一時的にMicrosoft Officeを使用したい場合などには特におすすめです。
また、デバイスを選ばないため、自宅やオフィスのPCはWindows、スマートフォンはiPhoneを持っているという方でもスムーズに使用することができるでしょう。
Amazonプライム会員の方なら「Amazonプライムフォト」
AmazonプライムフォトはみなさんおなじみのAmazonが提供する写真ストレージサービス。Amazonプライム会員であることが条件になるため、基本的には有料のサービスということになりますが、Amazonプライム会員ではAmazonでのお買い物の際の配送料無料サービスや映画やTV番組の見放題、Kindle本の読み放題など様々なサービスも受けられます。
そのため、すでにAmazonプライム会員の方はもちろん、Amazonプライムフォト以外のサービスにも興味がある、今後頻繁に利用したいという方にとっては総合的に考えて非常にお得なサービスでしょう。
Amazonプライムフォトで特徴的な機能としては次のものがあります。
- 解像度の制限がなく、容量も無制限(RAWファイルも同様)
- Amazonプライム会員の様々な特典が受けられる
- 自動保存機能によるバックアップが可能
- テレビ、PC、スマートフォンで写真が共有可能
Amazonプライムフォトは、なんと言っても解像度や容量の制限がない点が最大の特徴です。RAWファイルを扱う一眼レフユーザーや、撮った写真を大きく引き伸ばして使用する方にとっては、データを劣化させずに無制限に保存できるというのは非常に心強いサービスでしょう。
すでにAmazonプライム会員の方で、まだこのサービスを利用していない方であれば、利用しない手はありませんね。
毎回WEB上でログインする必要がない「Dropbox」
Dropbox(ドロップボックス)はアメリカにあるDropbox社が提供するオンラインストレージサービスで、iPhoneだけでなく、Androidスマートフォン、Mac PC、Windows PCでも利用可能です。
Dropboxでは2GBまで利用が可能な無料版と1ヵ月1,200円で1TBまで利用可能な有料版があります。また容量は1TBと同じですが、利用できる機能が多い1ヵ月2,400円のプランもあります。無料版の初期の容量は2GBと少なめですがOneDriveと同様に友達などを招待することで紹介特典として1人あたり0.5GB、最大16GBまで容量を増やすことも可能です。
Dropboxの特徴的な機能としては次のものがあります。
- WEB上でのログインが不要
- フォルダに画像を入れるだけで自動保存される
- 間違って削除してしまったファイルも復元が可能
- 複数のパソコンとの同期が可能
Dropboxを利用する最大のメリットとも言えるのが、利用する際に毎回WEB上でのログインをする必要がない点でしょう。専用のフォルダにファイルをドラッグするだけで自動的にWEB上に保存されるので、特にPCで利用する際には他のフォルダと同様に利用ができて便利です。
また、無料アカウントであっても30日間はバージョン履歴ファイルの復元が可能なため、ファイルを誤って削除してしまった場合にも安心です。
4サービスを比較してみた
ここまでご紹介したサービスを、無料プランを中心に容量や特徴などをひと目で比較しやすいように以下にまとめてみました。
Googleフォト | OneDrive | Amazonプライムフォト | Dropbox | |
---|---|---|---|---|
無料プラン | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
有料プラン | 250円/月(100GB) 1,300円/月(1TB) 2,600円/月(2TB) 13,000円/月(10TB) 26,000円/月(20TB) 39,000円/月(30TB) |
249円/月(50GB) 1,274円/月(1TB) |
3,900円/年(Amazonプライム会員費) | 1,200円/月(1TB) 2,400円/月(1TB) |
容量 | 無料:15GB/1,600万画素まで 自動圧縮なら無制限 有料:100GB/1TB/ 2TB/10TB/20TB/30TB |
無料:5〜15GB 有料:50GB/1TB |
無制限 | 無料:2〜16GB 有料: 1TB |
特徴的なサービス | アシスタント機能が充実 | Microsoft Officeの閲覧・編集がWeb上で可能 | RAWファイルも無制限で保存可能 | フォルダに画像を入れるだけで自動保存可能 |
すでにAmazonプライム会員の方は迷わずAmazonプライムフォトを選ばれて間違いないでしょう。Amazonプライムフォトを基本に、GoogleフォトやOneDriveを利用して、アシスタント機能やMicrosoft Office を楽しむというのも賢い手かもしれませんね。
Amazonプライム会員以外の方で、とにかく無料でストレージサービスを利用したいという方は、Googleフォト、OneDrive、Dropboxの3択になりますが、無料で利用できる最大容量はほぼ同じですので、それぞれの特徴をポイントにして選ばれると良いでしょう。
画質にそこまでこだわらないという方であれば容量が無制限になるGoogleフォトがおすすめです。
クラウドサービスの無料プランに慣れたら有料プランへ
今回は人気の4大クラウドサービスをご紹介・比較してみましたが、比較をすることでそれぞれの微妙な無料プランの違いや特徴がおわかりになったかと思います。
基本的に写真のデータは増えることはあっても減ることはほとんどありませんので、まずは無料プランで使い方に慣れ、データが増えてきたら有料プランを利用されると良いでしょう。
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