「リニューアルするとアクセスが減る」
という都市伝説を、私は聞いたことがあります。
この「リニューアルするとアクセスが減る」という都市伝説、あなたは信じますか?
こんな話を聞くと、ある程度アクセスがあって、それなりに成果がでているホームページをリニューアルするのは怖いですよね。
今まで売れていたのにアクセスが減って売れなくなったり、来ていたお問い合わせがこなくなったりする心配は当然あると思います。
でも、これって本当なのでしょうか?
結論から言うと、リニューアルすれば多少の順位の前後やアクセスの上下はあります。
さらに言えば、それはリニューアルしたってしなくたってあることです。
ですので、リニューアルにアクセスや順位の上下はつきものと思っていただき、リニューアルによるアクセス減の影響を少しでも抑える方法を知っておきましょう。
なぜリニューアルするのか?をもう一度考える
リニューアルする理由はいくつか考えられます。
- デザインが古い
- スマートフォンに対応していない
- 成果が出ていない
- 必要な機能が出てきた
- 業務内容の変更などで大幅に変更する必要が出てきた
などなど。
何かしらの目的があり、現在のホームページでは達成できていない部分を補うために、もしくは新しい目的を決めてそれを達成するためにリニューアルを行うのではないかなと思います。
ここで重要なのはアクセスを減らさないというのは大切なことではありますが、多少減っても目的を達成できるサイトにするということが大切です。
アクセス解析をしているとアクセスが目に見えてわかるので、最重要と捉えがちですが、多くの場合、ホームページの本当の目的は別の所にあるということを知っておいてください。
リニューアルの前のサイトが月間30,000アクセスあり、お問い合わせが200件だとします。
リニューアル後のサイトのアクセスが月間20,000アクセスに減りましたが、お問い合わせは300件に増えました。
どちらが成果のあるサイトかわかりますよね?
アクセスはもちろん大切ですが、リニューアルする目的は必ずしもアクセスアップではないということです。
リニューアルでアクセスが減らないためにやるべきこと7つ!
業者さんにホームページのリニューアルを依頼した際に、通常であれば気をつけなければいけない事や、やるべきことは業者さんがやってくれるはずです。
ですが、そういったことを考えてやってくれる業者さんばかりではないかもしれないので、依頼する側がある程度の知識をもって業者さん選びからするべきです。
監視するためということではなく、ホームページを運用するものとして知識を持っておく、自分たちがどんなものに対してお金を払っているのかを知っておくといった点からもぜひ知っておきましょう。
ドメインが変更になる場合
例えばリニューアルにともない、ドメインが変更になる場合もあるかと思います。
■変更前
http://〇〇〇.com/
■変更後
http://△△△-▼▼▼.com/
上記のような感じで変更する場合です。
ただし、
よっぽどなの理由がない場合はドメインは変更しないほうがいいです。
長く利用したドメインであればあるほど検索エンジンは評価します。
何年も何十年も経営している会社に信頼があるのと同じで、長く使われているドメインは検索エンジンから信頼されます。
ですので、特別な理由がない場合は、継続して使用することをオススメします。
といってもドメインの変更が必要になる場合もあるはずです。
そういった場合は下記の2つをやっておきましょう。
- 301リダイレクトで引越ししたことを伝える
- Googleサーチコンソールのアドレス変更ツールを使用して伝える
301リダイレクトで引越ししたことを伝える
ドメインを変更した際には、検索エンジンにも伝えてあげる必要があります。
その方法の一つが301リダイレクトという方法です。
301リダイレクトとは一時的にドメインが変わったのではなく、これからずっと変更したドメインを使って行きますよと検索エンジンに伝えることができます。
例えば、引越しした際は、住所変更の届出をしますよね?
ホームページもアドレスを変更した際はしっかり届出をしてあげないと、変更前と変更後が別々のホームページだと判断されてしまいます。
これをしておかないとアクセスは減ります。
Googleサーチコンソールのアドレス変更ツールを使用して伝える
Googleサーチコンソールといって、少し専門的な話になりますが、これはGoogleに出す引越しの届出のようなものと思ってください。
「検索エンジン」というとほぼGoogleのことと思っていいくらいにGoogleへの対策は重要です。
その、Googleにドメインを変更したという報告を行います。
これは業者さんにお願いすればいいので、カンタンに手順を書いておきます。
あなたは、こういう方法もあるんだと知っておく程度で構いません。
- ドメイン変更後のホームページをサーチコンソールに追加
- 移行前のサイトを選択
- 右上歯車マークをクリックし「アドレス変更」をクリック
- リストから新しいサイトを選択する
- 301 リダイレクトが正常に動作していることを確認する
- 確認方法がまだ残っていることを確認する
- アドレス変更のリクエストを送信する
ドメインを変更しなくてもページ名が変わる場合は注意
例えば会社への道順を記載したアクセスのページがあったとします。
今までのサイトは下記のアドレスでした。
http://〇〇〇.com/map.html
今回、mapというページ名は地図だけのイメージがするし、まわりはよくアクセスとか使っているのでaccess.htmlに変更することにしました。
この場合もmap.htmlからaccess.htmlに変わったよと検索エンジンに伝える必要があります。
これは先ほどのドメインと同じで301リダイレクトしておけば解決です。
タイトル(title)と説明文(description)が全ページ同じになっている
リニューアルする際に、ページのタイトル(title)と説明文(description)も見直してください。
古いホームページや、SEOを意識していないホームページではトップページとその他のページなど、全てのページにおいて、ページのタイトル(title)と説明文(description)が同じになっている場合があります。
これはSEO的によくないので、全てのページにおいて別のものをつけるようにしてください。
タイトルや説明文の付け方にもコツがあります。
詳しい方法は下記の記事を参考にしてみてください。
[参考]
SEO対策とは?初心者が知っておくべき基本とSEO対策の本質
404ページを用意する
たまにサイトを見ていて、下記のような「このサイトにアクセスできません」といったような殺風景な愛情のない画面が表示されたことはないですか?
ユーザーが見ようとしたページがなかったり、以前はあったけど削除されていた場合は上記のようなページが表示されます。
少し寂しいページで、メニューなどもないのでどうしたらよいかわからなくなるユーザーもいます。
そういった場合に、下記のようにリクエストがあっても、そのページがない場合に用意しておくページが404ページと言われるものです。
これは検索エンジン向けの対策ではなくユーザー向けの対策になります。
ユーザーが見ようとしたページがなかった場合に、次の行動にうつりやすい作りにしておけば、ページがなくてもホームページから離脱することも減るということです。
また、404ページは「ページがない」という残念な場合などに表示されるので、逆にそういったページを楽しいものにしたり、デザインに凝ったものにしているホームページもあります。
そういったホームページは遊び心があって楽しいですよね。
sitemap.xmlを送信する
「サイトマップページ」は聞いたことありますか?
では「sitemap.xml」はどうですか?
前者はおそらくホームページ上にあり、ユーザー向けにそのホームページの中に、どんなページがあるのかわかりやすく整理して表示したページの意味合いで使われることが多いです。
後者は聞いたことがないかもしれませんが、検索エンジン用のサイトマップページのようなものです。
検索エンジン向けに、ホームページにどんなページがあるのかをまとめたものになります。
検索エンジンはある程度自動でサイトにどんなページがあるのかを取得できます。
ですが、sitemap.xmlを作って、検索エンジンに送信しておけばより確実にホームページ全体のページを取得してくれます。
こちらもこういうものがあるという事を知っておき、業者さんにお願いすれば大丈夫です。
URLの正規化(wwwあり、なし統一)
あなたのホームページのドメインの先頭に「www」はついていますか?
ついていても、ついていなくてもどちらでも問題ありません。
正直SEOに関係なく、好みです。
ですが「www」があるのか、ないのかをどちらかに統一してないのは問題です。
例えば、「www」が付いてない方が好きなので、つけないURLを公式URLとしていたとします。
■公式URL
http://〇〇〇.com/
これでブラウザで見れていれば問題ありません。
ですが、下記のように
http://www.〇〇〇.com/
「www」をつけてホームページが表示されている場合はURLの正規化(wwwあり、なし統一)がされていないので対応が必要です。
http://www.〇〇〇.com/でアクセスした場合に、自動的にhttp://〇〇〇.com/と「www」なしに変更されていれば問題ありません。
「www」ありでもなしでも表示されるサイトは、人間の目から見れば同じです。
ですが、検索エンジンからすると「www」ありとなしのサイトは別のサイトと判断します。
そうなると、本来は同じサイトのはずが、「www」ありのサイトの評価と「www」なしのサイトの評価といった具合に、一つのものが分割されて評価されます。
例えば、本来は10と評価されるべきサイトが、評価5と評価5の別々のサイトとみなされるイメージです。
これはもったいないですよね。
ですので、リニューアルするしないに関係なく、もう一度あなたのサイトを「www」あり、なしでアクセスして統一されているか確認してください。
リニューアル後はFetch as Googleでクロール申請
検索エンジンはクロール(巡回)してホームページの情報を溜めていきます。
本来は検索エンジンは自然にクロールしてくれているので問題ないですが、リニューアルなどして変更があった場合は、「早くクロールしにきて!」と申請できる便利なツールがあります。
それがサーチコンソールにあるFetch as Googleです。
Fetch as Googleでクロールしてほしい申請することができます。
私の経験上ですと、申請してから結構早めにクロールしてくれているイメージです。
まとめ
リニューアルした時にアクセスが減るのを抑える方法をご紹介しました。
難しい!と感じるものもあったかと思いますが、やり方まで知らなくても、こういった方法があるということだけでも頭にいれておけばリニューアルする際などに役立つはずです。
業者さんを選ぶとき、業者さんと話す時など知っているのと知らないとでは違いますからね。
冒頭でも述べましたが、リニューアルしたことでアクセスの増減があったり、検索順位の上下があるのは仕方ありません。
ですが、今日紹介したようなことをやっておけば、たとえ落ちたとしても、しばらくすれば戻る確率が高いです。
なにより質のよいコンテンツであれば順位があがってアクセスが増えるのは自然な事なので、リニューアルで順位が落ちた、上がったと一喜一憂せずに根本的なSEOを行っていきましょう!
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