コンテンツマーケティングは、他のマーケティング手法と比較して優れている点がいくつもあり、以下のように大きく5つに分けて考えられます。
- コンテンツは蓄積されて資産になる
- 顧客を教育して、ファン化することができる
- 最初のハードルが低く、低予算で始められる
- ソーシャルメディアとの連携で高い相乗効果が期待できる
- 特定の業界の専門家として影響力を持つ
今回は、コンテンツマーケティングの5つのメリットをご紹介していきます。
自社サイトのコンテンツから利益に結びつける「コンテンツマーケティング」
コンテンツマーケティングとは、ブログやサイトで読者にとって価値のあるコンテンツを継続的に提供し、その中で読者の「教育」「ファン化」などを行い、最終的に自社サイトのサービスを提供して利益に結び付ける手法のことです。
Googleが、読者にとって本当に必要な情報を提供するために検索エンジンを日々アップデートし、低品質なコンテンツの排除を進めた数年前から流行し始めました。
1. コンテンツは蓄積して資産になる
一般的に、リスティング広告(検索エンジンの検索結果ページに表示される広告)を出稿するときは、1クリック〇円という形で取引されることが多いです。もちろん、自社メディアが検索エンジンの上位に表示されておらず、世間から認知されていないときは、リスティング広告で見込み顧客を集めることも有効です。
しかし、広告はお金を出し続けないといずれは止まってしまいます。すると、今まで集まっていた見込み顧客の流入もストップしてしまうのです。
資産となったコンテンツはアクセスを継続して得られる
一方、コンテンツマーケティングは「自社サイトを立ち上げて、見込み顧客にとって有益なコンテンツを提供する」ので、長くサイト運用を続けているとサイトにコンテンツが蓄積されます。するとGoogleの検索エンジンに評価され、検索エンジンの上位に自社サイトのコンテンツが表示されるようになります。これで継続的なアクセスが期待できるのです。
自社が制作したコンテンツが半永久的にWEB上に残るので、一度素晴らしいコンテンツが制作できれば、10年20年と顧客に愛され続けるサイトを運営することもできるでしょう。
2. 顧客を教育して、ファン化することができる
通常のWEB広告は、顧客との接触時間が少ないです。見込み顧客が広告をクリックすると、そのページで商品の紹介から販売までを行うことも多いので、すぐに商品を買いたい「今すぐ顧客」ばかりを集めてしまう傾向にあります。
しかし、コンテンツマーケティングであれば、見込み顧客は自社サイトのコンテンツをじっくり読んでくれます。ここでは、継続して複数のコンテンツを見てもらうことによって、見込み顧客に対して以下のような変化を期待できます。
- 知識のない状態から、知識が身についた状態になる
- 知識を身につけたサイトやサービスのファンになる
- さらに知識を得たり、自分の利益になる行動を取ったりするためには、自社サイトで提供している有料サービスが必要だと感じてくれる
コンテンツマーケティングでは顧客は、最終的には上記のように変化するので、通常のWEB広告のように「今すぐ顧客」だけではなく、「これから顧客になってくれる潜在的な顧客」を集められるのです。
そのような潜在的な顧客を集めてコンテンツで教育を行えば、最終的には自社を支えるファン(リピート顧客)になってくれます。
3. 最初のハードルが低く、低予算で始められる
コンテンツマーケティングは、自社サイトを立ち上げてコンテンツを制作し始めるだけでよいので、究極的には0円から始められます。インターネット上で住所の役割を果たすドメイン(〇〇.comと表示されるもの)とアクセス負荷に耐えられる有料レンタルサーバー代にお金を費やすとしても、最初は月1,000円程度で十分です。
コンテンツマーケティングで重要なのは、正しい情報を選択するリサーチ力と情報を正確に伝えられる力
たとえ独立当初でコンテンツを外注できるお金がなくても、社長自ら知識を文章化して記事にすれば、制作費もかかりません。そこでよくある相談が、「私は本当に文章力がなくて…」という悩みです。
しかし、自分が普段検索エンジンでどのような記事を選択しているかを思い返してください。
- どうでもいい情報を、小説のような美辞麗句で書いている記事
- すごく有益で価値があるが、多少誤字脱字がある
両者のうち、どちらを読みたいかと問われれば、2番だと答える人が圧倒的に多いはずです。つまりコンテンツマーケティングで大事なのは、文章力ではなく、「正しい情報を選択するリサーチ力」と「情報を正確に伝えられる力」なのです。
インターネットのマッチングサイトを利用すると、文章の校閲だけを行ってくれる人は見つかります。また、コンテンツマーケティングが軌道に乗り、以前よりもコンテンツに集中することが難しくなったら、従業員に任せたりコンテンツの制作を外注したりすればよいのです。
4. ソーシャルメディアとの連携で高い相乗効果が期待できる
コンテンツマーケティングは、ソーシャルメディアと連携させることによって相乗効果が期待できます。読者が「この記事を友人にもシェアしたい!」と感じたとき、自社サイト内にソーシャルボタンを設置しておけば、TwitterやFacebookなどで拡散してくれるのです。
記事の拡散はソーシャルメディアが向いている
基本的に、制作したコンテンツは自社が運営しているサイトに集中させるべきです。コンテンツを蓄積することによってサイトの評価も高まります。反対に複数のメディアにコンテンツを分散させると、ユーザーはどこを目指せばよいかわからないからです。
しかし、コンテンツマーケティングにもデメリットはあります。
継続的にアクセスを集める場合は効力を発揮するのですが、Googleの検索エンジンに認識されてから上位表示されるまでに一定の時間が必要なため、タイムリーな話題をコンテンツとして提供するときは、コンテンツの拡散が難しいのです。
そこで、コンテンツの公開と同時に、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで拡散することによって、より多くの読者の目につくようにします。すると、記事がバズる(インターネット上で瞬間的に多くの人に取り上げられる)確率が高まります。
5. 特定の業界の専門家として影響力を持つ
コンテンツマーケティングを始める前段階で、すでに特定の業界に精通しているとは限りません。また、特定の業界に精通していたとしても、コンテンツマーケティングを始めてから継続的に学習してコンテンツに磨きをかける必要があります。
このように継続して情報を発信することでコンテンツが蓄積されるようになると、「あの業界の情報を知りたいなら、あのサイトに行けばよい」と読者から認識されるようになります。すると、専門家として信頼を受けることができ、「あのサイトが紹介しているサービスだから信頼できる」と顧客から認識されるようになります。
また、業界の権威のように発言が影響力を持つこともあり得ます。
- あのサイトの運営が明言していることだから重要視しよう
- 人づてに聞いた情報だが、あのサイトが否定した情報だから怪しい
運営と読者との間でこのような関係性を築くことができることがコンテンツマーケティングの強みです。
このように、コンテンツマーケティングには他のマーケティング手法にはない魅力的なメリットがあります。Googleの検索エンジンがユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツを提供しているサイトを上位表示させる傾向はこれからも続くことが予想されます。
今すぐ始めて、数千、数万のコンテンツを制作することが、他社を圧倒する業績につながるかもしれません。
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