今更聞けないコンテンツマーケティングについて

コンテンツマーケティング

スポンサーリンク




コンテンツマーケティングはファンを増やすための手法

コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値があるコンテンツ(情報やコミュニケーション)を提供するマーケティング手法です。
コンテンツによって自然にユーザーを惹き付けて最終的なアクション(商品購入や資料請求など)につなげ、さらにはファン(リピーター)になってもらうことを目的としています。

「見つけてもらう」ことで信頼を得る!

何かを調べたい時にあるキーワードでネット検索していると、同じ企業が運営しているサイトに何度もたどり着くことがあります。そのような時に「あっ、またこのサイトだ。○○ではこの会社が有名なんだな。この会社の商品が売れているのかな」と思わせることがコンテンツマーケティングの狙いです。

CMのように消費者に対して一方的に商品を売り込むのではなく、消費者にとって有益な情報を発信し、消費者に「見つけてもらう」仕組みを作ることで、消費者には「自分で探し当てた」という意識が生まれ、売り込む方法よりも信頼されやすくなるのです。

信頼を得ることができれば継続的に利用される可能性が高まり、競合他社との競争にも巻き込まれにくくなります。

「良質なコンテンツ」がコンテンツマーケティングを制す!

良質なコンテンツ

コンテンツマーケティングにはソーシャルメディア、ブログ、メルマガなど様々なものがありますが、これらの方法に共通して言えることは、ユーザーにとって満足度の高い良質なコンテンツであればあるほど検索で上位に来る、すなわちアクセス数の増加が見込まれるということです。

コンテンツマーケティングの成功事例では、株式会社クラシコムが運営しているサイト「北欧、暮らしの道具店」が代表的です。

このサイトではサイト自体の高いデザイン性もさる事ながら、収納術やアイデア紹介などライフスタイルの提案の中で、商品である日用品や雑貨などのアイテムをさりげなく取り入れて紹介しています。

もちろんダイレクトに商品を検索して購入することもできますが、思わず特集ページやコラムを読みたくなる、定期的に覗いてみたくなるようなサイト作りがされています。

他には、ニキビケア用品のプロアクティブを販売しているガシー・レンカー・ジャパン株式会社が運営するサイト「ニキペディア」も有名で、このサイトではニキビというたったひとつのテーマを扱っています。スキンケア全般ではなく、ニキビで悩んでいる人にターゲットを絞ることによってユーザーからの信頼を得て、アクセス数獲得にも繋がっているのです。

コンテンツマーケティングが日本で流行った3つの理由

コンテンツマーケティングの流行

コンテンツマーケティングという概念自体は1890年代からありましたが、日本でその存在が広まったのはここ数年のことです。一体なぜコンテンツマーケティングはここまで重視されるようになったのでしょうか。

理由はいくつかありますが、中でも特に大きいのが以下の3つです。

  • 従来のマーケティング手法が衰退した
  • ユーザーが自ら知りたいことを調べる時代になった
  • Googleがコンテンツを重視するようになった

従来のマーケティング手法が衰退した

コンテンツマーケティングが流行するまで、多くの企業は多額の費用を使って不特定多数のユーザーに情報を発信する手法を取っていました。例えばテレビCMや新聞広告、あるいはインターネットのバナー広告などが代表的な手法です。

しかし、これらの一方的な情報発信は、かえってユーザーが離れてしまう原因になりました。発信される情報があまりにも売り手本位、つまり商品を売りたいという意思がユーザーに丸分かりだったからです。

もちろん、企業が情報発信を行うのは売上増、ひいては利益増のためですが、そんなことはユーザーには関係ありません。ユーザーは見ていて不愉快になる情報は見たくないのです。

ユーザーが知りたいことを自ら調べる時代になった

企業の一方的な情報発信を嫌ったユーザーの多くが広告を無視し、代わりにGoogleなどの検索エンジンを使って、自ら知りたいことを調べるようになりました。企業が一方的に押し付けてくる情報よりも、自ら探し出した情報のほうが価値があると考えるようになったのです。

株式会社エルテスが2015年2月に行った調査によれば、20代~60代のサンプル1083名のうち、「商品を購入する前にインターネット上の情報を参考にする」と答えた人の割合は87.5%でした。

参考にする情報は口コミサイト、レビューサイトの情報、商品名や会社名などが主でした。もはや一方的に与えられる情報を消費するだけのユーザーは少数派になったといえます。

企業も徐々にそうしたユーザーの傾向に対応するため、ユーザーの疑問を解決することを重視した、売り込み色の薄いコンテンツを制作するようになりました。

もちろん最終的な目的は企業の売上・利益の向上であることに変わりありませんが、従来の広告と違って「売りたい」という意思がそれほど伝わらなくなったため(そのあたりが隠しきれていないコンテンツも多々ありますが)、多くのユーザーに受け入れられました。

コンテンツマーケティングの有用性に気がついた企業の多くは、従来の広告にかけていたお金を、コンテンツマーケティングに回すようになりました。

Googleがコンテンツを重視するようになった

現在のGoogleは、以前よりもコンテンツの質を重視しています。良質なコンテンツを上位に表示することによってGoogle利用者の満足度が上がり、それがGoogle自身の利益にもつながると考えたからです。

ちなみに、Googleなどの検索エンジンで上位に表示してもらうための工夫を「SEO」といいます。Googleの検索精度が低かった時代には、外部リンクをお金で買ったり、無意味にキーワードを羅列したりという悪質なSEOを施したウェブページが上位に表示されることも多かったのですが、最近はそれも滅多になくなりました。

小手先のSEOは通用しなくなり、純粋にコンテンツの質と量で勝負する時代になったと言えるでしょう。

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

コンテンツマーケティング

上記のSEOに関して、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは混同されやすい傾向にあるようです。

コンテンツマーケティングが売上げアップや顧客の獲得を目的としているのに対し、コンテンツSEOはアクセス数の増加や検索キーワードの順位上昇を目的としています。

したがって、コンテンツSEOでは目的達成の為の手段がコンテンツやテキストを中心としたコンテンツ内の情報量を増やすことなどに限定されますが、コンテンツマーケティングはアクセス数アップが目的ではないため、小冊子やPDFなどウェブ以外の媒体も活用されるという違いがあります。

アクセス数が増加することは結果として顧客獲得などにも繋がるので、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングに内包されていると考えても良いかもしれません。

コンテンツマーケティングの4つのメリット

コンテンツマーケティングは、従来の広告手法と比べて、以下のような点が優れています。

コンテンツが蓄積される

テレビCMや新聞広告、Web広告などは一時的に売上を増やしてくれますが、広告掲載時期が終了してしまえば元に戻ってしまうことがほとんどです。もちろん広告宣伝費以上に売上が増加し利益が出ればよいのですが、長期的な集客には結びつきにくいものです。

一方、コンテンツマーケティングのために作成したコンテンツは、ウェブ上に半永久的に残ります。コンテンツマーケティングに掛けたお金は費用として消えるのではなく、Webサイト=資産として残ります。

費用があまりかからない

テレビCMや新聞広告、あるいはWeb広告などで大々的に宣伝をするとなると、かなりの費用がかかります。

例えば朝日新聞全国版朝刊の場合、199mm×66mmの広告の掲載料金は330万5000円です。東京本社版だと少し安くなりますが、それでも188万5000円です。

ウェブ広告の場合はもう少し安くなるケースが多いですが、ユーザーの多いWebサイトに広告を貼るとなればかなりの費用がかかります。例えば、1日に約20億PVを稼ぐYahoo!JAPANの場合、1枠に1週間広告を掲載する際にかかる費用は200万円~となっています。

一方、コンテンツマーケティングはコンテンツを制作するだけなので、無料で始めることも可能です。もちろん多くの人を引きつけるコンテンツを作成するためには事前の下調べ、あるいはコンテンツ作成を依頼するための費用、多くのアクセスに耐えられるサーバのレンタル費用などがかかりますが、従来の広告手法に比べて、かなりの費用を抑えられることは間違いありません。

顧客ロイヤリティが高まりやすい

顧客ロイヤリティとは、顧客が特定の企業や商品に対して持つ愛着心、忠誠心のことです。顧客に取って有益なコンテンツを作り続けることによって、顧客ロイヤリティが高まります。顧客ロイヤリティが高まれば、競合他社に顧客が流れにくくなり、価格競争にも巻き込まれにくくなります。

SNSでユーザーが拡散してくれる

SNSでユーザーが拡散

作成したコンテンツが良質なものだった場合、SNSのユーザーが自分の意志でその存在を多くの人に知らせてくれることがあります。

例えばあなたの作成したコンテンツを顧客ロイヤリティの高いAが気に入り、SNSでそのことについて発言したとします。

するとAの発言を見たBは、CとDにそのことを伝えます。CはEとFに、DはGとHにそのことを伝えます。このように伝言ゲーム形式でコンテンツが広まっていくのを拡散と言います。

拡散は狙ってできるものではありませんが、うまく行けば短期間の間に多数のユーザーにコンテンツを見てもらえることができます。もちろん、拡散に関して費用は1円もかかりません。

コンテンツマーケティングの4つのデメリット

コンテンツマーケティングのデメリット

このように優れた点の多いコンテンツマーケティングですが、以下のようなデメリットもあります。

効果が出るまでに時間がかかる

コンテンツマーケティングの最大のデメリットは、効果が出るまでにかなりの時間がかかることです。コンテンツを制作・公開しても最初のうちはほとんど誰にも見てもらえません。そもそもほとんどのインターネットユーザーが、そのコンテンツが存在することを知らないからです。

コンテンツの制作を重ねるうちにWebサイトがGoogleに評価されるようになり、少しずつ上位表示されるようになって、外部リンクやSNSからの流入も期待できるようになります。

しかし一度上位表示されるようになり、世間に存在が広く認知されれば後はコンテンツを充実させていくだけでよくなります。

コンテンツが評価されるようになるまではある程度の時間がかかることを覚えておいたほうが良いでしょう。

継続的にコンテンツを発信し続ける必要がある

コンテンツマーケティングでユーザーの支持を得るためには、それなりに高い配信頻度が必要不可欠です。どんなに優れたコンテンツを発信しても、その頻度が年1回だとほとんどのユーザーには忘れられてしまうからです。配信頻度は(質が落ちない範囲で)高いに越したことはありません。

効果が測定しづらい

コンテンツマーケティングは、効果が出ているのか出ていないのかを判別しづらい一面があります。加えて前述の通りコンテンツマーケティングは効果が出るまでに時間がかかるため、途中でコンテンツの更新を止めてしまう企業が跡を絶ちません。

良いコンテンツにはそれなりの費用がかかる

さきほど、従来の手法に比べてコストを抑えられることがコンテンツマーケティングのメリットであるとご紹介しました。しかし、だからといって油断してはいけません。コストが全くかからないわけではないからです。

一般的にはサイト制作費や企画・マーケティング・編集校閲にかかる人件費、ライティング費などが主にかかるコストです。

良いコンテンツにはやはり多くの費用がかかることは避けられません。
どの程度の効果を目的とするのかによっておおよその費用を算出すると良いでしょう。

コンテンツマーケティングは高いポテンシャルを秘めたマーケティング

このようにメリットとデメリットが混在するコンテンツマーケティングですが、顧客ロイヤリティの高い「ファン」を作ることが大きなメリットになることは間違いありません。

質の高いコンテンツの制作、継続的な情報配信など、やるべきことは決して少なくありませんが、1度軌道に乗ってしまえば、継続していくことでその後の効果も期待できる、高いポテンシャルを秘めたマーケティング手法であると言えます。

スポンサーリンク




コンテンツマーケティング

記事をシェアお願いします